おかしな人生  |  Yumenari

おかしな人生

 

でも、それでも女気が0かというと、そうでもなかったんですけど。僕、実はバンドやっててギター弾いてるんです。いろいろなことに挑戦するのは好きなほうなんで。でもどっちかというと、晩成なんですが、、
 今日は、練習前に女の子と待ち合わせ。その後は練習。でも、みんな就職活動や勉強で忙しく、お金の問題やら人間性の問題やらで、バンドは解散。そして、女の子たちともおさらば。
ギターやってるときの僕が好きだった見たいですね。その後はもちろん女気0でした。
 でも今の大きな問題は、どこに就職やら、進学するのかということ。ほかに車以外でしたかったこと。料理人!中学校卒業するときもまた進路の問題に悩まされて、料理人やりたかったんですけども、宛もなく、親からの反対も受け、高校だけは出ておきなさいのことで、ハードな料理の世界にこの若さでは無理だと、

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 高校最後の夏休み、日の落ちるのも早くなり
なんだか寂しくなる季節。なぜ寂しいかというと、これから先テストばっかりなので。
その件もあるのですが、未だ就職先やら、進学先が決まっておらず、路頭に迷っているところです。あ、そうそう、僕、飛鳥、飛鳥龍也。17歳で機械科に通う高校三年生。本当のところ、車の会社に就職したかったけど、今年も不景気で、いい求人がなくあきらめることにしました。
 何故に今の仕事に就いたかというと、パティシエなんですが、それについては後々おはなしすることにして、、、
 特に今は勉強しなければならない、こんな未来に、役に立たないこと覚えなければならないのか、そう思うことは多々あった。しかも、ここ男子校。女子生徒0ですよ。やってられませんよね。でもよく耐えてきたと思いますよ。

えぴそーど1ー序章ー
不純な動機と幼き日の思い出

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思われても仕方ないぐらい、ひ弱でしたから。
 高校に入っても家庭科の授業あったんですよ。でも僕から言わせると、野郎だけの料理実習。油くさそうな世界想像しますよね。でもクラスで料理うまいやついたんです。そいつと張り合ってたこともありましたよ。料理対決とか言って。だから料理!!でもまた男だらけかなって思ってしまって、、、
でも、バンドやってたときの知り合いの女の子が、言ってた話思い出して。製菓学校行こうかなって。なんせ90%女の子ですよ。これこそ僕の求めてるもの。僕が求めていたもの。夢のような世界ではありませんか。それでこの仕事にしようと決めたのです。そんなもんです僕は
 でも、5歳のときの夢はパン屋になりたかったんですよ。保育園の給食、金曜日がパンの日で、あまりにもおいしかったので。で、今の職業はパティシエ、近い仕事ですよね。でも今はパンはあまり好きじゃないです。
あの頃の僕、若かりし頃の龍也は、いっぱいの女の子を見ながらの仕事、もし、運がよければ

たくさんの女の子がよってくるみたいな。アニメみたいな、夢見てたんでしょうね。現実は、とてつもなくハードで、たまに投げ出したくなる気持ちになることも。あの頃の龍也には思いもよらないでしょう。

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えぴそーど2
夢に近づくように

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 人間には、いつも未来への扉が開いている。
ただ、たくさんあって、どれにしようか迷う。でも選ばなければならなく、そして前に進んでいく。それが正しい道なのか、間違った道なのかは、解らないが、、でも、間違ったなんて思わずそれが正しいと思えば正しいし、正しくなくても、それなりに見えたものがあるとすればやっぱり正しく。答えなんてない。

 そろそろ、家族に相談しなければならないんですよね。どういう進路にするのか、何をしたいのか。3者面談もあることだし、しかもお金もかかるんですよ実際。自分だけの決意では成し遂げられない、、
でも、これだけは、胸の奥深くにしまっておこう。女の子目的で学校に通いたいと思ってることだけは、、

もちろんながら、これがばれれば、すべて水の泡になってしまうので、、

そして時間は早いもので、やってきます。
 今から話すことは今となってはすごく胸が痛くなることなのですが、、

「製菓学校に行きたい」それに続け、
「お菓子は綺麗で色がある、そして甘く、夢を与える職業、お年寄りから子供まで幅広く好まれるものを作りたい。」それで、押してみることにきめて、、、
結果はもちろんOK!!
 僕自身、うその名人で、今まさに、夢への鍵を手に入れた気分です。これでパラダイスにいける。聖地に。
ゆうしゃさまあぁぁぁ、ってな感じですか。

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でも、青春の一部分、ほかの誰かにとっては、つまらないこと。あの頃の僕、龍也にとっては、大切な時間。これから神様が与える試練とはいかに、、、

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おかしな人生

とりあえずその後は、一日体験入学申し込んで、その当日胸わくわくさせながら、いろいろなものを見て、お菓子作りもして、まだまだへたくそだったんですけど。でも、なにかと楽しい時間をすごせました。特に感激したのは、女の子の多さ、あれをたぶんハーレムと呼んでもいいんじゃないんですか。夢か幻かみたいな勢いの中で将来を見つめて、、
 決めました。ここに行こう。絶対ここに行こう。願書書いてすぐに申し込みしなければ。
そんなこと思いながら、電車に揺られかえる家路。綺麗な夕空をありがとう。神様に感謝して、親に感謝して。
 でも、なぜゆえに、まだテストを続けなければならないといけないのか。別に専門学校なら関係ないとか思いながらも月明かりの入る窓辺で、テスト勉強をしている僕。後もう少し頑張ればハーレムだ。

あの頃の自分を、見てると恥ずかしくなってくるのですが、でも若さ故ってことで。

人は、祈ることができる。でも予定外のことが起きるのはよくあることで、龍也もまた、予定外の現実にぶち当たるのである。しかし、人間生きている限りは、何か起こるのは当たり前のことで、これを運命ととるか、とらないかは、よしとして、、でも、今過去を振り返ると、運命なのかなとも思えます。
 
 カサカサカサ、、、
郵便が着たので外に出ると、大きな封書が、ポストの入り口に入りきらず出ているのを引っこ抜く龍也。  「 来た 」
これ待ってたんですよ、夢への入場券。封書をあけゆっくりと、目を通していったんですよ。
驚きましたよ。残念ですが今年は席が埋まっているのでという内容です。しかし、そこには続きがあり、調理師学校のほうにはまだ空きがあり、1年調理師学校に行った後、

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製菓学校への優先入学可能。
まさに今、天から突き落とされた気分です。
あぁ、天に見放された。おしまいだ。
もしこれで頑張ってみようものなら、2倍ものお金がかかる。どうしよう、、、
 母が言うには父に相談すればとのこと。
1年間何もしないよりまし。しかも何か新しい発見があるかもしれない。父に相談したら、OKでした。でも実際は、説得するの少し大変でした。お金の問題で。

 調理師学校に入り、思ったこと、ここってモード系の学校?って、何でこんなざる気のなさそうな奴らなんだ、、衝撃の始まり。そして、こんな絵を創造できなかったのは僕だけではないでしょう。

えぴそーど3 -調理師学校編ー
寄り道

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でも、いろいろな人との出会い。
いろいろな授業の中で、習うこと。そして興味深いことなど。昔ウィーンという国は、食の都って呼ばれてたらしく、興味を持ったことは、たぶん一生忘れないでしょう。
皆、違うところで働いて、技術の話したり、普通の話したり。音楽の話したり。たまには、喧嘩もしたり、でもこれからも皆で仲良くしていきましょうね。

 調理師学校という舞台にたどり着き、最初はなんか複雑な気持ちだったんですけど、今は、これはこれでありかなと。
真夏の日差しがきつくなってきた、夏休み前の日、そんなことを思いながら。

調理実習、はじめはもちろんのこと、料理人の道具、そう、包丁研ぎ。奇妙な光景ですよ。皆が一斉に、包丁研いでる姿。
とてつもなく今あくびが出そうな作業。製菓学校ではなにやってるのかななんて、思いながら。
 スクールライフといえば、友達?恋愛?
彼女はいなかったですけど、友達のほうは、ほら。太郎は広島出身。秀樹と輝馬は九州から、幸造は千葉から、慎吾と春夫は大阪から。いろんな方言。
あ、忘れてた、もう一人いるんですよ。
泰三、この人、関西人なんですけど、東京に住んでたらしく、変な日本語しゃべってましたね。そうそう、僕もちなみに大阪出身です。
なのであんまり東京の言葉は、、男の人がしゃべると、おかまっぽいでしょ。
いいやつもいれば、合わないやつもたくさんいて、でも、今はただ、来年に早くならないかなと、心の中でささやいて。

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もし、彼女がいたならば、家に呼んでたのにって思うことだけしかできなく。前に書いたように、彼女はいませんから。
 でもそれはそれなりに楽しい時間でしたけど、友達と夜中にサッカーしたり、ゲームしたり。料理作ったりと。
料理作るの僕、以外と好きなんですよ。小学校の家庭科で習った献立を、次の日作ってみたり。でも一番好きだったのは、今でも好きですけど、食べてくれてる人の笑顔が好きで、だから好きなんです。
 でも、今は一応料理人の卵ってことで、何か特別なものを作ってみようと、パスタなんですけど、チーズと生クリームを使ったパスタ。
見せ付けてやろうと思ったんですよ。どれぐらいのものができるか。
でも、出来上がったものは、早く食べないと、こてこてになって、麺がひとつの塊になるような感じのものだったんですよ。

 夏、女の子たちと、ビーチですごすことを夢に見た季節。でも、現実はまったく違い、女気0、幼馴染の男友達らと、毎日何かしていたことは確かなことだが、、、毎年同じ感じだったような、、でもひとつ違ったことといえば

「すいませーん」
「ご注文は何にしましょう?」
そうなんです、喫茶店でバイトしてたんです。
これが、僕にとって初めてのアルバイト、下の階では、パティシエの皆さんがケーキを作っているんですよ。僕はというとたまに手伝うこともありましたけど、でも、本業はコーヒーを入れること。注文をとること。紅茶を入れること。
 今年はそのこともあって、家族と毎年お盆に田舎に帰っていたんですけど、今年は、僕一人で留守番することになりました。

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えぴそーど4
パスタと夏の日の思い出

でも、僕は、やっぱりこの空間、子供から大人までが、おいしそうに食べてくれるのが大好きです。これは御代をもらうより、素敵な宝物ですね。
今の仕事では、お客さんと接点が無いのでその点では、すごく残念です。
でもきっとどこかで、僕のお菓子食べて喜んでくれてる人たちがいることを思い浮かべながら、明日も頑張ろうと、、、

でも友達いわく、
「こてこてして食べにくいけど、少し時間を置くとまた食べたくなる。」
そんなものを作っていたんですよ。
 毎年、夏に皆と会うんですけど、会うことがとりあえず1年に1回ぐらい、なぜかというと、それはまだ内緒にしておくことにして。
僕の友達たちには、ほぼ家族があり、子供もいて、遊びに行くんですが。友達の家でパスタ作ること多いですね。今作るパスタは、昔のようなものではなく、売り物にできるぐらいのものですけど。えっへん!!自信ありですよ!!
でも、友達には今でも、あのときのパスタが食べたいって言われます。
意地悪ですよね。でも、いい思い出ですよ。
 友達は、僕のパスタとともに成長し、僕のパスタの歴史を知る人たち。でも最近彼らは、一緒に僕と居酒屋をしたいらしい、、
菓子職人なのに、なぜ、、、
これも本当は、昔、思いつきで言ったことなんですが、、

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