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PERA ISHIYAMA / ATSUSHI SAKAI

SPECIAL CONTENTS:
TAKAYUKI NAKAMURA Interview

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本誌は現在無料公開中ですが、転載時にはTwitter: @perakozoもしくは、"peraishiyama@gmail.com"までご連絡ださい。著作権はぺらいしやま さかいあつしに帰属します。

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PERA ISHIYAMA / ATSUSHI SAKAI

 

 

 ちょっとまて、そもそも同化Pの説明から始めないといけないだろう。

 簡潔にいうと、同化Pは中村隆之、飯田和敏、犬飼博士の3人のゲームクリエイターにより結成されたユニット。音楽活動、大学の講義、アプリ制作、イベントオーガナイズなど様々に活動している。バンドの名前にはテクノポップユニット、Perfumeに憧れるおっさん3人が彼女たちと同化したいという思いが込められている。
(参考記事: http://getnews.jp/archives/25423)

 やってる音楽をはじめ、活動内容はぜんぜん似ても似つかない。かわいくもなければ、フトモモみせて踊ることもないし。でも、氷結は飲んでいるかもしれない。

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■同化P活動履歴
2010年
  4月: 上野野外音楽堂 ファーストライブ
  7月: 大黒川祭り
    僕らは川のそばで生まれた 初披露 (その     他、オリジナル楽曲リリース未定)
  9月: 幡ヶ谷フォレストリミット 『水の無い田、    光る米』
 10月: 夜のゲーム大学5 飯田和敏、処女作を語る
2011年
  1月: 東京工芸大学厚木キャンパス 処女作3公演
  4月: nagi リリース
  5月: 幡ヶ谷フォレストリミット 『同化Pのレー    ザービームって。』
  8月: 渋谷 喫茶スマイル petzsoundz ポエト     リーインコリーディングセッション(予定)
不定期: ONAIR Ustream 同化Pチャンネル
HP: http://doukap.wordpress.com/

 同化P.T.A.は、同化Pの活動を追いかけるファンメイドの雑誌である。Perfumeの公式ファンクラブからその名を拝借した。
 夜のゲーム大学5で行われた講義「処女作」を受けて、これはオーディエンスの僕らもなにか行動を起こさなきゃいけない!と奮起した、というのが表向きのカッコイイ動機。
 今回は電書形式としているがその発行形態や分量の増減はその時ごとに違ってくるだろう。なにしろ素人がやることなので手探り状態だ。しかし、やるからには本気。
 Twitterをきっかけに夜のゲーム大学(阿佐ヶ谷ロフトAで不定期開催)の聴講生となり、さまざまな人と出会い、いまも少しづつ輪が拡がっている。そこでの出会いがなければ、この本が世に出ることもありえなかっただろう。様々な奇跡、偶然の出会いの連続で成り立っている。だから、何かのきっかけでこの本を手にしたあなたに、行動を起こしてもらえるような誌

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面作りを目指したい。行動を起こす、とはつまり同化Pが関わる創作物にふれたり、イベントに出かけたくなる衝動を喚起したいということだ。TwitterやFacebookで検索すれば出没場所は見当がつくから、会いに行けるアイドル、同化Pにあいにいこう。
 と、こんなところでどうか。

                 ぺら いしやま

                                                                                                                                                                                                         ■ 特集 ■
  バーチャファイター サウンドを作った男
          中村隆之

おう。インタビューは幼少期から現在にいたるまで、人生を語り下ろした貴重なもの。本人について、いままでこれだけの分量の言葉が一度に世に出たことはないであろう。「それ」以外の部分も相応に読み応えのあるものに仕上がっている。
 6月に2日間に分けて行われたインタビューは8時間に及び、文字数は27,000を超えた。今回はそれを「語りおろしインタビュー」「スタジオ探訪」「中村隆之ベストCD10選」の3つのコーナーにわけておおくりする。

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 「同化Pのなかでいちばんillなのは中村さん。俺なんか他人から『変わってる』とか言われるけど、ぜんぜん分かりやすいほう」とは飯田和敏の弁。
 中村隆之。サウンドクリエイター。会社社長。父。同化P。いろいろな顔を持つ人物だが、おそらく一番通りがいいのは、バーチャファイターのサウンド担当としてだろう。89年からセガに在籍し、その黄金期をサウンド面で支えた。退社後もトバル2やルミネスなど、著名なゲームに数多く参加してきた、業界20年のベテランである。近年は株式会社ブレインストームの代表として数々の音楽制作に携わっている。そして、同化Pのメンバーとしても重要な位置を占める。最近では、フィードバックでメディテーションなアプリ「nagi」の発表など、活動は多岐にわたる。
 彼の経歴のなかに、ゲーム開発現場に大きく影響を与えた、知られざる功績があった。「それ」をこうして電書面で読んでもらえることが今回の第一の収穫であり、この本が存在する意義だと、先に断言してしま

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■株式会社ブレインストーム訪問
(国立駅からほど近いブレインストームのスタジオを訪れた一行)
取材陣: こんにちは。
中村: ようこそ、いらっしゃい。
ぺら: これ、かなり古いパソコンですね。
中村: セガ入社1年目にローンで買ったMacintosh Plus(※1)。当時会社で仕事に使っていたんだけど、オフに自宅でも使いたいじゃん。だから金曜の夜に担いで持って帰って、月曜の朝にはまた担いで出社するっていうのをやってた。
ぺら: 「Macbook Pro重いからAir買うか」なんて言ってる現代人(僕のことですが)、舐めんな、って感じですね。
中村: これね、ちゃんと専用のキャリーバッグがあったんだ(笑)。
他にも2台目に買ったLC630とか、いろいろ古いMacとってあるよ。パーツ替えたりしたから売却す

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るわけにもいかず。
中村: まあまあ、どうぞ座ってください。
ぺら: (おもむろに雑誌やCDを広げながら)いろいろ持ってきたんですよ。『CONTINUE(※2)』のセガとメガドライブの特集号。
中村: ああこれ!『アドバンスド大戦略』。タイトル曲だけ僕が作ったんですよ。途中で担当してた人が会社来られなくなっちゃって、サウンド開発員みんなで分担して、大急ぎでやったんですよこのタイトル。
当時のセガってね、1作品に1〜2人でサウンドを担当してたんだ。サウンドチーム全員でも10人くらいしかいませんでした。僕が入社1年目の時のことです。
ぺら: ゲーム業界は勤務に昼夜関係ないイメージです。
中村: 今考えると、毎日12時間労働みたいな生活はつらいよ。僕がセガ入社した頃は、ほとんどの人が20代。若い職場だった。しかも、みんな独身で一人