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お は し の

お は な し

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ワリバシカンパニー箸渡使では、"和RE箸大作戦"のサイクルを支えている方々にお話を伺いに現地飛騨へと足を運びました。
今回出会ったのはワリバシカンパニーの発起人でもある藤原孝史さん。ワリバシのオガコを混ぜた堆肥に着目した牛飼いの森田さん。畑作りを手伝って頂いた藤原生馬さんの3名です。
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藤原 孝史 Takashi Fujiwara(写真右)
SPIRIT manure circulation代表
飛騨の農家に生まれ、現在は肉牛を生産する畜産農家。バイオバランス※を用いた堆肥作りを行っている堆肥の専門家でもある。ワリバシカンパニーを始めた1人。藤原郁馬さんの父。

森田 忍 Shinobu Morita(写真左)
飛騨かわい牧場理事
子牛を育てる子牛農家を経営。
3年前に農家を始めた当初からバイオバランスを使用し堆肥を作っている。
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おはしのおはなし

03 藤原孝史さんと森田忍さん

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おはしのおはなし

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▼ お仕事について教えてください。

森田:子牛農家と肥育農家と一環農家の3種類があって、私のところは子牛農家です。
藤原:バイオバランス※を利用した堆肥作りを行っています。
(※バイオバランスの詳しい説明は巻末に入れました。)


▼ 牛飼いになったきっかけを教えてください。

森田:もともと35歳まで蛇口を作る会社でサラリーマンをしていました。その頃、地元の先輩が育てている牛をご馳走してくださって、丹誠込めて育てた牛の味とその人の生き様に感動
してこの道に入ることに決めました。先輩の会社で働いて、その後自分の会社を始めて3年です。

▼ いつ頃から現在のお仕事のヴィジョンを持っていたのですか。

藤原:中学生の頃にすでに総合農場のイメージが頭の中に出来ていました。いまだにそのイメージには到達していないのですが、近づいています。始めは椎茸やグリーンピースやブロッコリーを作っていました。その頃JAではトマトとホウレンソウづくりを進めていたのですが、人がやらないことがやりたくて。
今やっている、微生物の応用も一番に始めました。もともと野菜を作っていたので、野菜農家の視点から牛と土作りに取り組むところが新しいと思います。

▼ 森田さんと藤原さんが出会われたきっかけはなんですか。

森田:堆肥の神様がいると聞いて。
(一同笑)

おはしのおはなし

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▼ 一日の仕事の流れを教えてください。

森田:朝8時くらいから5時くらいまで仕事をしています。朝晩は餌やりや、それ以外は牛の耳に付ける札など、買い出しなどです。お天道さんを見ながらですね。その日によって臨機応
変に作業する。そういう生き方が良いなと思います。

▼ ワリバシカンパニーを始めたきっかけを教えてください。

藤原:港区の議員の方を訪ねた時にエコプラザの池田さんをご紹介頂いたのが始まりです。
池田さんはすでに間伐材でワリバシを作っていて、でもこの頃はワリバシの使用後の活用方法が無く、使い捨てになってしまうことに悩まれていました。その頃飛騨では、堆肥を作る為に
必要なオガコの値段が高騰していて、それならワリバシを粉砕してオガコを作れば良いのではということに。

▼ この地域で多く作られている作物ってありますか?

藤原:この土地独特の野菜は、飛騨ネギです。下仁田ネギのような見た目でやわらかくて甘いネギです。
ほうれん草とトマトも多いですね。農協が産地化している感じなのですが、飛騨は土が良いので多様化出来ますね。畜産がもっと良くなれば土が良くなって、もっと様々なものが出来ると
思います。

森田:私はワサビも作っています。数名で作っています。

藤原さん:作物を作る上で、将来的にバイオバランスが必要なくなる土壌が出来ることが理想ですね。
バイオバランスを用いらなくても健康な大地になると言うことが。

いるのは一握りですね。自然観とか生命観とかそういうことを持っているのは。寂しい話です。1000人に1人いるかいないかです。大多数は「牛のため」と言ってはいても、金銭的なことを優先して考えてしまっているように感じます。

▼ バイオバランスを初めて実感したことはありますか。

森田:私自身もバイオバランスを取り入れることが初めてでしたので、藤原さんにアドバイスを頂いて試した結果、大正解でした。バイオバランスは匂いがしないんです。子牛農家を始め
る時にも周りの住民の方からの反対がありました。匂いがすごいんじゃないかとか、虫が集まってくるんじゃないかということを不安に思っている方は多いんです。

おはしのおはなし

▼ 牛に関するイベントは何かありますか。

森田:来年長崎のハウステンボスで全協定が行われます。和牛のオリンピックです。岐阜県は2回優勝しています。

ーーー全協定ではどのように牛を審査するんですか?

立ち振る舞いや姿かたちなど、ミスコンテストみたいな感じです。私たちはそれに向けて綱一本で調教するわけです。スタイルだけじゃなく、味の審査もあります。
ちなみにうちでは、バイオバランスの他に、牛にオルゴールの音色を聴かせて育てています。

▼ 牛飼いの方と接していて想うことはありますか。

藤原:これまで沢山の牛飼いの方と接してきましたが、本当に牛のことを思って牛飼いをして

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▼ 飛騨の良いところを教えてください。

昔、富山から長野までブリを運んでいた「ブリ街道」と言われていたルートがあって、山なのに海産物も美味しいんです。富山湾まで1時間くらいで行ける立地ですね。

ーーー飛騨に来る途中の塩尻は、海から塩を運んで来てそこで尽きるから塩尻と言うそうですね。

そうですね。あと、お土産にはさるぼぼですかね。



第10回全国和牛能力共進会長崎県大会
http://zenkyo-nagasaki.com/

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おはしのおはなし

▼ 堆肥をご注文された農家の方への反応はどうですか?

当初はサンプルを分けていたのですが、使ってみて大根が大きなものが育ったなどで、反応が良かったそうです。天候にも左右されるかと思いますが、実際に作物がよく出来ています。評
判が良くなって売れていくと、他の堆肥屋さんから悪く言われることも出てくるでしょうが、良いものは良いとクチコミで広がって行くといいなと。

※バイオバランスとは・・・

Anti Muffaの(抗カビ効果のある)乳酸菌郡。
強力なリーダーシップを持つため、ひよりみ菌が腐植に向かうのを阻止して、家畜の腸で、たい肥の中で、そして土の中でも善玉菌として発酵を助ける。バイオバランスを家畜の飼料に混ぜることで、健康な牛、栄養バランスのとれたフン、良質なたい肥を作り、農薬や化学肥料なしでも元気で旨い野菜を生産できる力強い土をつくる。

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作成日:2011 年 05 月 16 日

  • 著者:wa.re.bashi
発行:wa.re.bashi

©wa.re.bashi 2011 Printed in Japan

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