写真集8  |  suzukisuzuki

写真集8

1

 散歩が好きでして、大体が散歩中に撮影したものです。見て頂けたら幸いです。

 看板と平行になるように、自らの胸板を向かい合わせる。平行に特に意味は無く、肩幅に開いた両足が仮に臭かったとしても臭くなかったとしても、保険調剤屋さんは営業している時はしているし営業していない時はしていない。
 風が左頬を撫でた。この風の流れを利用して左から「ほけんちょうざい」と黙読したという訳でもないが「ほけんちょうざい」と何度か黙読したのは事実であります。この事を差し置いて
「看板も堅いが自分の胸板も負けてはいられない」
と、看板に対してライバル心を抱く事は一行に構わない。そもそもライバル心を抱く事に誰かの許可が必要な訳でもない。この事を差し置いても
「反復横跳びをする時は保険調剤の看板と向き合えば文字が目印になり幾許かやりやすい」
という事実は変わらない。

2

 修理なのか、交換なのか。きわどい選択。

3

4

 ピンクのシャツは短いパーカーを羽織る事で生きてくる。そういった外出前の自己演出があっての
「アイラヴユー」
は何となく説得力が無い気がしなくも無い。ロン毛の甲子園球児に観衆の心は動かない。そんな心象風景に似ている。そう感じる人は
「全裸で愛を歌うしかない」
こんな答えをはじき出すのだろうがおっと、ここでは覗かれてしまうでしょうから大変なのでしょう。

5

 内科もやるし外科もやる。その他諸々も含めたこの病院の幅の広さが、人間ドックという言葉の可能性をも拡大させる。
 結果「獣姦」という相応しくない発想に行き着いてしまい困ってるんだ、と悩み病んでしまった人がこの病院に通う。という小話はありそうで無さそうでありそう。

6

 特に見所は無い。しいて言うなら、見所が無い所が見所だという少々寒気を伴う奇の衒い。左に普通の花が咲いているので、左に普通の花が咲いているという事みたいです。

7

 もう少し。もう少しで橋を渡り終える。絶対に渡り終える事ができるに決まっている。そもそも、渡り終えないという発想は無い。ですから、もう渡り終えたと言っても良い。最早、橋を渡っているのに橋を渡っていないとすら思える、そんな位置。

 薪を運びながら勉強する、という貪欲性が彼を有名にさせた。しかし、歩く動作が盛り込まれていないこの現状では筋トレと捉えるしかなさそうです。

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写真集8
作成日:2011 年 04 月 16 日

  • 著者:suzukisuzuki
発行:suzukisuzuki

©suzukisuzuki 2011 Printed in Japan

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