写真集6  |  suzukisuzuki

写真集6

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 散歩が好きでして、大体が散歩中に撮影したものです。見て頂けたら幸いです。

 想像つかぬ何処かから、この地へと持ち出される手段は当然知る由もない。しかし、やや大きめの家財であることが電柱と対比する事で明るみになるので、車という術が搬送行程に組み込まれたのではないかと推測はできる。したがって電柱には感謝している。そして、この気持ちは電柱に伝わってると信じてる。
 また、引き出しの中に何かしら入っているのであれば、重量という避けられぬ問題を抱えている筈であるのだから、車による搬送という線は現実味を帯びてくる。
 故に引き出しを開ける事で先が見えてくる。引き出しを開ける事で全てが始まるというわけだ。
 残念ながら、まだそのような行為に及んではいないのが現状である。しかし、その様な時が来るのであれば、その時は下部にキャスターが付いているのかどうか有無確認も行いたい。なぜなら、キャスターの快適な持ち運びの感触は、想像するだけでも十分心地良いからである。
 

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 得体の知れぬ汁。名称の張り紙など一切の自己説明を省いているが、色彩が否応無しに刺激的なフレイバーを予感させる。これにたじろぐ者は多い。
 そんな汁がこの器に注がれた瞬間に、器、フタ、スプーンの洗浄は約束され、汁がテーブルに垂れたのなら拭かなくてはならない。
 ではなぜ、そんなに洗わなくてはいけないのか。そもそも本当にそんなに洗わなくてはいけないのか。絶対的に洗うべきなのか。そんなに洗って気持ちが良いのだろうか。果たしてそんなに洗ったその先に、皆の笑顔は待っているのだろうか。なにより、側面にへばり付いた固形物は取れづらいに決まってる。

 砂浜にて内股。

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 店員の怠惰から生じたフォーメーションと思われるが、新鮮なネタであるが故にシャリが踊り出した、と解釈すれば食す者の心も踊り出す。

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 二枚が重なり合う姿から、交尾の如き動物的な生々しい要素は皆目見当たらない。ここには狩猟本能という攻撃的な野生の本能を備えてはおらず、文字を介した記号と記号とが絡み合った状況は非常に淡白、そして無機的である。
 よりによってこの情事を家の玄関に打ち出し、尚且つ青いシールは地味にエースナンバー18を掲げているのだから常軌を逸している。これ程までにトリッキーな玄関から家へ入った亭主が「ただいま」と言い、妻が「おかえり」という普遍的なやりとりが行われているとは考えづらい。

 バックのお願いをしてたり、パイプが破損されていたり、ブロックに謎の番号が書かれていたりと、視線が忙しい。情報過多です。

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 ヤクザが今この瞬間にどこかでキレているとした場合、この石は避難していると考えられはしないだろうか。そう、決して考えられはしないのです。

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写真集6
作成日:2011 年 03 月 31 日

  • 著者:suzukisuzuki
発行:suzukisuzuki

©suzukisuzuki 2011 Printed in Japan

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