農ヒューマン農ライフ  |  agristation

2009-11-23T00:00:00+09:00

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第2回 南日本新聞掲載コラム

母牛に付き添っている女子学生

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その日は、牛の分娩予定日。しかし予定時刻をすぎても子牛は生まれません。
農大の牛舎を重苦しい空気が支配していました。

不意に1人の女子学生が冗談をつぶやき、それに男子学生が「冗談言ってる場合じゃない」と反応しました。
彼女は「でもこんな時、冗談でも言わないともっと悲しいでしょ」と答えました。
 
彼女の実家は畜産農家。家でもこんな場面を経験し、結末も予想していたのでしょう。

周りを気遣って冗談を言ったその強くてやさしい気持ちを考えると、泣きそうになりました。
子牛は死産でした。

彼女はその後も母牛に付き添い「がんばったね」と話しかけていました。

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あなたは、好きな人の何を知りたいですか?
身長や体重の数字より、心の内が気になると思います。農業も同じ。
自給率の数字も大切ですが、毎日、口に入れる野菜や肉を、どこのだれが、どんな思いで生産したものかわかるとうれしいですね。

 写真はハウス見学に来た小学生を迎えた時の青年の笑顔です。栽培の説明をしながら「植物が成長していいものができると、うれしいよ」と語りかけていました。

 農家の顔が見えるだけでなく、生産の現場をいつでも見ることができる関係を農家と消費者が築いていくことが、これからはもっと必要になると思います。

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笑顔で小学生を見送る

第1回 南日本新聞掲載コラム

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2009-11-01T00:00:00+09:00

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農ヒューマン農ライフ
作成日:2010 年 05 月 30 日

  • 著者:agristation
発行:agristation

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