not to be others.  |  FujiiTakashi

 3月の10日に僕は初めてメンフィスに行った。
 メンフィスと言っても、エジプトにあるメンフィスではなくて、アメリカ南部のテネシー州にある州都のメンフィスだ。
 何故、こんな田舎町かつ危ない(メンフィスは凶悪犯罪率が全米で5位なのだ)街にすすんで行こうとしていたかというと、別のBCCKであるMORALISTの1月末の日記にwilliam egglustonの写真集のDemocratic Forestを買ったのだが、彼はメンフィス出身で彼の周りを色々写真を撮っていたのだ。
 そして、彼の足跡を追いたくて、メンフィスのチケットのボタンを何時の間にやら押していたという。犯罪率がどうとかどういう街かというのはチケットを買ってから知ったので、すでにどうしようもなかったのだ。

 そんなこんなで10日間。メンフィスに行ってきた。

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はじめに

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 ヒューストン国際空港のおっさん。
 イカしてるなーと思ったのでカメラを向けたらこっち向いて笑ってくれた、ナイスガイ。

 成田と違ってヒューストン国際空港はアジア人がほとんどいない。サイヤ人のような絶滅危惧種なのだ。両替のオネエさんにはベイビーと言われたのをひたすらに覚えている。美人だったのでむしろ嬉しかった。


 もう一枚このナイスガイの写真があるのだが、それを見ると全くこっちを見てくれていなかったので、こっちを見て笑ってくれたというのは勘違いなのかもしれないが、僕はナイスガイはこっちに気づいて笑ってくれたと信じている。

 取りあえず、タクシーでホテルに向かった。

 ここが4人部屋、ドミトリータイプ。まずは4日間ここに泊まる。ホテルに一つしかドミトリータイプが無いのが勿体無い。1日辺り22ドルだった。


 映画、ミステリートレインでは、主演の永瀬正敏がメンフィスの風景を写真に収めるのではなく、ホテルの部屋を写真に収めていた。彼曰く、「風景はなんにもしなくても目に焼き付くだろ、でも、ホテルの部屋みたいなものはすぐ忘れてしまう。だから、こうするんだよ」僕は感化されやすいタイプなので、それに倣って部屋の写真を撮った。そこでドミトリータイプは写真に収めるのには向いてないことを悟った。

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 初めて泊まった日、夜は大雨と雷でヒドかった。翌日の観光が危ぶまれたけれど、晴天だった。この10日間で天気が良くなかったのは1日だけだった。が、その日が引き金になるとは思ってもいなかった。

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