モリサワブックス 字組広告公募展 2009  |  jigumi

 
 

 

 

 
 

文字をデザインする「字組広告」公募展を開催しました。モリサワが提供する、ウェブで文字のデザインができる『MORISAWA fontpark2.0』と『BCCKS』を使った、これまでにないしくみの公募展です。
テーマは「文字の成り立ち」。
日+木=「木の向こうから日が昇る」=東
食+交+子=「食べて交わると子ができる」=餃子
といった、文字や言葉に秘められたおもしろさを広告にしてみましょう。
大賞作品は協力各誌に広告として掲載、
豪華副賞も。
正しい成り立ちから、うんちく・こじつけまで、
文字や言葉に秘められたおもしろさを広告にしてみましょう。アイディアあふれるナルホドな作品をお待ちしています。

 
 
 

文字をデザインする『字組広告公募展』を開催しました。紙面から最先端の液晶機器まで、全てのものに表現される美しい文字を提供し続ける「モリサワ」と、web上にもうひとつの本の形を作る「BCCKS」による"文字を楽しむ"公募展です。
応募総数は412点におよび、この公募展の仕組みならではのユニークな作品が多数集まりました。

  モリサワは常に、文字に対する意識を高める
  アイディアや仕掛けを探究しています。
  今回の企画は、日本語の文字の美しさ、
  面白さをこれまでにない表現方法や、
  楽しみ方を探究する企画です。
  デザインの仕事に携わる方々はもちろん、
  将来デザイナーを目指す学生、一般の方に
  参加していただきたいと思っています。


  株式会社モリサワ
  取締役 執行役員 社長室長 森澤武士

 
 
 

字組広告公募展に応募するには?

 
 
 

「MORISAWA fontpark2.0」で
文字をデザインしよう

 
 
 
 
 
 
字組広告公募展は、会員登録をすれば誰でも応募できます。性別・プロアマも問いません。
応募ボタンを押すと、ページが新しく出来あがり、そこから「MORISAWA fontpark2.0」へつながります。

 
 
 
 
 
 
自分のページが作成されたら、「字組Design」ボタンを押すと、webで文字をデザインするツール「MORISAWA fontpark2.0」のBCCKSバージョンが立ち上がります。
ここで、文字をデザインすることができます。多くのフォントが使用でき、拡大縮小や回転をブロック単位で行うことができます。

 
 
 

 
審査会

審査を終えて

 

2009年10月某日、都内某所にて『モリサワ× BCCKS 字組広告公募展』への400を超える応
募作品から受賞作品を選ぶ審査会が行われました。
審査員の浅葉克己氏、北川一成氏、大日本タイ
ポ組合、中村勇吾氏、そして株式会社モリサワ
からは取締役 執行役員 社長室長 の森澤武士氏
が集まり、約3時間にわたる白熱した議論の末、
大賞をはじめ各賞の受賞作品が決定しました。

 
 

 
 
 
浅 葉 克 己 総 評

 
 
 
 
 
 
 
漢字の造字および運用の原理には6種類[象形/指事/形声/会意/転注/仮借]に分類されますが、その中でも次の4つは特に重要とされます。
・象形:
物の形をかたどって字形を作ること。日・月・木・耳など。
・指事:
位置や状態といった抽象概念を字形の組み合わせで表すこと。上・下・本・末など
・会意:
象形と指事によって作られたものを組み合わせて新しい意味を表す字を作ること。信・武・林・炎など
・形声:
類型的な意味を表す意符と音を表す音符とを組み合わせて字を作ること。江・河など
漢字学者・古代漢字学者であった白川静氏の書籍を読んで感じることでもありますが、このような漢字の原点を知り、学ぶことは非常に大切なことです。
 
今回の公募展のような企画においても、漢字を創った古代人の心を理解して、現代に戻して考えると面白いアイディアが出てくることがあります。

また、漢字は東洋で生まれたものに対して、デザインは西洋で生まれたものです。この東西のつながりも作品を作る上で必要なことでした。そして広告に使われるデザインである以上、誰が見てもわかるデザインである必要があります。これらの観点から、今回の公募展の審査に参加しました。

 
 
 
 
 
 
 
多くの力作ぞろいで審査は大変でしたが、とても刺激的で楽しかったです。
 
 
 
 
「総評」…『糸』でしばった『ハム』の『心」で『平』たく『言』うこと。(ジャンル:こじつけ)
どれもこれも『糸』でしばった『ハム』の如く、いろんな独自の解釈をギュウギュウに詰めこんだ面白さ。真正面から捉えたものからどエラい角度から攻めてきたものまで、それぞれの「成り立ち」を思いついた成り立ちを深く知りたくなったほど。
予想以上に幅広く奥深かったというのが『心』からの感想。「文字の成り立ち」というお題は決してカンタンでは無いよなぁ、という、そんな先入観はどこへやら。難しいこと考えてたのはこっちの方だったんだ、と実感。素直な作品が集ってた。
審査会で面白かったのは、応募作品の内容やコンセプトを審査員サイドでも勝手にこじつけで読み解く、という遊びも提供してもらうことができたこと。
『平』面のモニタ上で文字をバラして遊んだ作者と、それを読み解く作業を脳内でする読者と審査員。文字のカタチと意味を使った愉快な遊びと『言』えるかも。

 
 
 

 
 
 
北 川 一 成 総 評
 
 
 
 
 
大 日 本 タ イ ポ 組 合 総 評

 
 
 
中 村 勇 吾 総 評

 
 
 
 
 
 
 
私の開発したMORISAWA fontpark2.0を、松本弦人さんが気に入ってくださり、BCCKS用にアレンジしたのが、今回のMORISAWA fontpark2.0 BCCKS支店(?)なのですが、両サイトの投稿作品の傾向が全く違うことにまず驚きました。
MORISAWA fontpark2.0本店で投稿されるのは、なぜか「顔」の絵が圧倒的に多いんです。メールの顔文字の延長として捉えられているのでしょうか。アイデアよりも力業の絵が多く、素朴な迫力に満ちています。
それに対してBCCKS支店は、やはり「タイポグラフィ」と呼んでも全く差し支えのない作品が多く、ぴりっとしたアイデアが効いていて、いちデザイナーとして思わず見入ってしまいます。
ほぼ同じシステムなのですが、ユーザーの文脈によってこんなにも結果が違うのか、と。いろんなインターネットがあるのですね、と。

 
 
 
 
 
 
 
今回の「モリサワ×BCCKS字組広告公募展」は、BCCKSとの初めての企画であったこと、またMORISAWA fontpark2.0の新たな展開として取り組んだことなど、我々にとって新しい試みでした。
BCCKSの新しいメディアとしての特性には大変興味を持ちました。従来の本づくりには無いスピード感や、シンプルな創作プロセスはもちろんですが、このメディアにはユーザーの反応やインプットによって瞬時変化する自由さがあります。実際、この公募展開催中、応募作品のトレンドが何度か変化したように感じましたが、それは当公募展のオープンな環境から生まれた面白さだと思います。
また、MORISAWA fontpark2.0とBCCKSの相性も非常に良かったと思います。両者が持つインタラクティブ性と、作品づくりをする人にとって基礎的な要素である「文字」の新しい表現を見つける場として展開していただいたことを嬉しく思います。

 
 
 

 
 
 
モ リ サ ワ 総 評