TOKYO my hometown  |  yuhosatonaka

 

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TOKYO
my hometown

 
 

アブラゼミ
<東京都東村山市にて撮影>

 
 

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東京が故郷だ。

そしてそこに暮らしている。
そう云うと時折、同情をしてくれる人がある。

何故かと問えば、
「帰れる場所がないから」と。

いや、毎日帰っているんだよ。

年に数回しか帰れない人たちより、
よっぽど幸せだと思うけどな。


「自然がないから」とも。

いや、それは君たちが気付いていないだけで、
実は沢山の自然たちが、
そこここでたくましく根付いているのだ。

それに気付くことから始めると良い。

そうしたら、東京に住むあなたの生活が、
もう一つばかり素敵なものになるかもしれない。

東京にも、ちゃんと四季はある。

私は、そんな四季の移ろいを、
生き物たちの姿を見ることで感じるのが好きだ。
だから年中、
カメラ片手に都内の生き物たちの姿を追っている。

例えば同じ生き物でも、
ちゃんと春には春の、秋には秋の表情がある。
それが草花や昆虫の類いだったにしても。

それに気付けるささやかな幸せが心地よい。

仮に、豊かな自然に囲まれた土地に生活していたら、
愚鈍な私はきっと、いつまでも気付けなかっただろう。

だから私は、
東京に生まれ育った幸せを感じるのだ。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ナナホシテントウ
<東京都あきる野市にて撮影>

 
 

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陽だまりのまち猫
<東京都文京区にて撮影>

 


spring
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

東京のまち猫たちも、
ひなたに佇む機会が多くなる。

夢うつつ。

 

上:空堀川の風景/左下:つくし/右下:オオイヌノフグリ
<東京都東村山市にて撮影>

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春の訪れを知らせるものの代名詞の一つに、
桜の開花が挙げられる。

恐らく毎年花見に行かれる方も多いだろう。
私も然り。


そんな時、ちょっと耳を澄ましてみると、
「こんこんこんこん」という軽快な、
ノックするような音が聞こえてくることも多い。

体長約15cmほど、国内では最小のキツツキ、
「コゲラ」のドラミング音だ。


都内全域の市街地でも比較的容易に見られる、
東京と共存している鳥の一つ。

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     コゲラ
     <東京都文京区にて撮影>

 
 

 
 
 
 
 
そして時には、こんな珍客も姿を見せる。


彼の名は「ワカケホンセイインコ」、
別名「ツキノワインコ」。

東南アジアなどが原産のオウムだ。


1960年代に、ペット用として輸入されたものが
脱走するなどして野生化し繁殖、
現在では千羽以上が国内に棲息していると云われている。


人間の勝手で連れて来られ、
増え過ぎたことにより今度は、
生態系を脅かす害鳥と扱われつつある彼らは、
どんな想いで東京の春を迎えているのだろうか。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワカケホンセイインコ
<東京都文京区にて撮影>

 

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春の水辺では、
様々な生命たちの営みが活性し始める。

そして私も活性化するのだ。



左上:ヤンマ系のヤゴ
左下:トウキョウサンショウウオの卵塊
右下:ニホンアマガエル
<東京都あきる野市にて撮影>

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ムササビ
<東京都八王子市にて撮影>

 

 
 
 
 
 
そして東京でも夜の山では、
ちょっと珍しいこんな生き物とも逢うことができる。


「ムササビ」だ。
げっ歯類リス科の哺乳類。


木の天辺からその皮膜を広げて風に乗り、
時には100m以上もの距離を滑空することもある。



一切の灯りもないような夜の山中に身を委ねるのは、
なかなか怖ろしいものではあるが、
その先でこんな可愛らしい生き物に逢えると思うと、
あっさりその誘惑に負けてしまうから困ったものだ。