せかいのどうぶつえん  |  matsuzaki

まつざきこうじ

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せかいのどうぶつえん

あとがき

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 上野動物園の08年度入場者数が60年ぶりに300万人の大台を割ったことが明らかになりました。入場者数は289万8191人で、07年度比で60万人以上の減少となりました。
 近年、一部の動物園では人気を盛り返したかに見えましたが、珍しい野生動物を集め見せ物にするという娯楽はもはや前世紀の遺物になったのでしょうか。
 ヨーロッパの動物園も例外ではありません。19世紀に出来た動物園も多く、そのほとんどがどこか侘しく物悲しい存在に見えました。
 野生動物の保護を訴える運動とも連携はしているようですが、それもどこか腑に落ちないところがあります。人工飼育による種の保存にも意義があるとは思うのですが、野生動物はやはり生息地で生きていてほしいと思うのです。
 今世紀がアフリカとアジアの時代になるのは確実ですが、今も残る貴重な野生動物の多くはそこの自然の中に生きています。西欧の自然征服的な繁栄とは違うアフリカ・アジアの知恵に期待したいと思います。

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このBCCKを作成するにあたり林弘道、伸子夫妻の動物図鑑を参考にさせていただきました。感謝します。

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 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(絶滅危惧種リスト)によると世界の哺乳類の約4分の1が絶滅の危機に瀕しているそうです。地球上の哺乳類5487種のうち、少なくとも1141種が絶滅の危機に瀕しており、データが不十分な種が836種あり、実際の状況はさらに厳しいようです。ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い種(絶滅危惧IA種)には、スペインオオヤマネコなど188種の哺乳類が掲載されています。また、これに次いで絶滅の危険性が高い種(絶滅危惧IB種)には、今回、新たにタスマニアデビルなどが入り、約450種の哺乳類が掲載されています。一方で、絶滅の危機に瀕している野生の哺乳類のうち、5%は回復の兆しが見えており、保護活動によって、野生動物種を絶滅の危機から救い出せることが分かります。哺乳類以外の生物も含めると、IUCNのレッドリストには、44838種が掲載されており、そのうち38%に当たる16928種が絶滅の危機に瀕しているそうです。

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 46種類ものレイヨウ(アンテロープ)の写真と見比べてみましたが、分かりません。
 この特徴的な体の模様があればきっと見分けられると思ったのですが…。
 これは憶測ですが、もしかすると世界四大珍獣の一つ、ボンゴの子供ではないでしょうか?こんな感じの白い線があるのはボンゴくらいしか思いつきません。
 顔の模様もそういわれてみればそんなふうにも見えます。だんだんそんな気がしてきました。今日のところはそういうことにしておきます。 

後脚の形にもボンゴの片鱗があります。すごい太腿になりそうです。

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すごい太腿をしています。マドリッドで一番堂々としていました。

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2009627

 世界四大珍獣のひとつ、ボンゴです。
「ボンゴは大変美しいレイヨウで、体毛は赤みを帯びた栗色で、胸には三日月状の白い斑がある。また、体にも10本程の白い線があり、四肢の内側も白い。耳は大きく、角は雌雄ともにあり、長いものでは1m程にもなり、見事である。シエラレオネからコンゴ、スーダン辺りの高地の森林地帯で、単独か少数の群れで生活し、朝と夕方に活発に行動する。主に木の葉や木の根などを食べるが、前足を木にかけて、かなり高いところの葉も食べる。ふつうは1産1子で、寿命は18~20年と思われる。ボンゴは保護動物に指定されていて、国内の動物園でも飼育数が少ない。」
http://www.pz-garden.stardust31.com/guutei-moku/usi-ka/bongo.html
 見かけによらずすごい脚力の持ち主で、ジャンプもダッシュも持久走もアフリカ1のアスリートです。
 (ちなみに四大珍獣とはボンゴと、オカピ、コビトカバ、そしてジャイアントパンダ、だそうです。)

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砂漠からこの森へやってきたキリンも気持ち良さそうに見えました。

 マドリッドの西に1700ヘクタールもの雑木林に囲まれた公園があります。
 16世紀、マドリッドに都を遷したフェリペ2世が王宮と王家の狩猟地を結ぶために買い取った広大な土地が「カサ・デ・カンポ」と呼ばれる市民公園になったのです。
 そのなかに動物園はありました。5000頭の動物が飼育されています。来場者と動物とが直接触れあえるように柵などを極力なくしてあります。
 アヒルやカモはその辺を普通に歩いています。
 都会を離れた大きな静かな森の中にあるので、散歩をするだけでも十分ここへ来る価値があります。
 

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2009626

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