NOMAD  |  iwagaki

僕は4月までとある会社で広告制作のアートディレクターをしていた。次の職も決めずに辞めた。
この不況時に仕事を失う怖さもあったが、希望の方が僕の胸の中では大きかった。
良く言えば、自分の理想とするデザインをするために辞めたのだ。

しかし、現実は厳しい。
まず、求人がない、仕事がない。あっても妥協せざる得ない内容だ。これでは仕事を辞めた意味を失う。

しかし、しかし、ないものはつくるしかない。
そこで僕は、自分の仕事をつくることにした。
自分にしか供給できないものを社会に提案できれば、仕事は生まれるはずである。この日記では、そんな僕が月面に着陸できるかどうかの生活をお見せできればと思う。
タイトルはNOMAD=遊牧民という意味である。

2009年5月20日

アポロ計画

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2009年5月22日

昼間、前の会社の先輩から、仕事をもらいました。
とりあえずプレゼンのためのデザインをいくつかすることに。もし採用されれば、僕にデザイン料がもらえるって話です。いいじゃないですか。無職になって僕のお金の単位が、円から命に変りました。金は命より重いって漫画で言ってました。金をください!

知人の美容師さんが独立する時に、僕はロゴやホームページをつくったことがあり、その日の夜は夏向けにDMをつくり直して欲しいという話でした。また仕事でした。ありがたい限りです。
僕みたいな無名のデザイナーは、とにかく目の前に転がっている仕事をどんなに安くてもがむしゃらに全力で取り組む以外ないです。
現在、家にあるホワイトボードには実際の案件が2件。架空の案件が3件です。
人力飛行機みたいに漕ぎ続けなければです。今の状態は鳥人間コンテストみたいです。

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仕事もらう

自由が丘にある美容室「nono」のホームページ→ www.nono9.com

2009年5月23日

僕は下北沢に住んでいる。
下北は皆さんご存知のように、劇場がいくつかある。
告知チラシがたくさん置いてある。

僕もつくりたい。

しかし僕には劇団員の知り合いもそんな仕事もない。

そうだ、
ないものはつくればいいのだ。

架空の劇団をまずつくり、その劇団が演じるショートストーリーを考える。それはウェブだけで展開する劇団にしようと思います。

さて、チラシをつくろう。
近日公開予定!!本多劇場に置いてもらおう!

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架空の劇団@下北沢

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「デザインって何ですか?」と、
就活などをしているとよく問われる質問がある。年を重ねるごとに僕の答えはどんどん変化した。

学生時代は建築専攻だったせいか、デザインは「思いやり」だと答えていた。
社会に出てからは「コミュニケーション」になり、
今は「考え方を設計する」という行為がデザインだと僕は思っている。

超楽観主義の僕は、学生から社会に出た瞬間から自分はデザイナーとして華々しくデビューする予定でした。現実は厳しい。「志」を持ってデザイナーとして社会と向き合わないと、知らぬうちにデザインはおろかオペレーションしかさせてもらえなくなる。

考え方を設計する。
それが今の僕の、デザインとは?の答えです。

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デザインってやつは

2009年5月24日

価格破壊

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タダ仕事というやつがある。

正直フリーランスで仕事をするなら、タダで仕事なんてやってれない。少しでも稼がないと生活できない。

しかし、何度も言うようだが僕は無名のデザイナーである。タダでも良いからデザインの仕事をもらえればもらいたい。僕はこういう仕事が出来ますっ!というアピールにするためだ。要は、デザイナーの営業だ。

今日は、僕が登録しているリクルートエージェンシーから仕事をもらった。とりあえず、プレゼン用のデザインをしろと。それで広告主がついて実施されれば、制作費払いますよと。まさに口約束のタダ仕事!

いいじゃないですか。
来たタマは三振しようが、ピッチャーゴロだろうが全力で振りましょう。ホームラン目指して。

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2009年5月25日

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2009年5月26日

夜に夢をみて、昼は行動しなさい

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自分を振り返ると、
学生時代の夢は大きかったと思う。
そして、社会に対して反抗心があったというか全体的に生意気だったように思う。
そんな僕も、現実を知る。
現実はもの凄い重力で圧してきた。ホントまいるね。

僕は小さい頃からの癖で、物事を反証してみないと気がすまない。皆はそういうけど、果たして本当にそうだろうか、ってやつだ。その癖でよく火傷をした。
皆が「出来ない」とか言っていると俄然興味が湧いてくる。反証したくなるのだ。

デザインの仕事は一流になるまでに歳月を要す。然るべき師と成功体験が必要だとよく言われる。実際僕もそう思う。

でも、本当にそうだろうか。時々反証したくなる。

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先入観の奴隷 その1

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2009年5月27日

僕は、先入観が嫌いだ。
「こういうものだ」と決めつけをしてしまうと、あらゆる可能性がその瞬間に潰える気がするのだ。

「人は鏡」と、ある時僕の友人が言ってました。
これはすごく深い。例えば、AさんとBさんのコミュニケーションを考える。ある時点で「Bさんはこういう人なんだ」とAさんが理解する瞬間がある。しかし、その人のいったい何が分かったのでしょうか?

それは結局、自分自身の頭の中で判断しているに過ぎない。逆説的に言えば、「自分がこの人はこういう人なんだ」と判断したい、そう思いたい、ということに過ぎない。つまり、人は自分の鏡でしかないわけである。学校生活の中で、あるクラスメイトのことを「こいつってつまらない」と思ったとする。それは、その人の面白さを引き出せない「自分がつまらない」だけでしかない。先入観をつくっているだけだ。

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そんなの出来ない、と決めつけて話をする人がいる。

僕はそれを聞くと、また現れたなっ先入観!と思う。

いったいそれは誰が決めたの?ってことです。あなたの狭い頭の中が、これまで体験した知識や情報でそう考えているだけです。知らぬ間に植え付けられた先入観でしかない。それを人に押し付けんなよってことです。あなたの先入観でしょそれはということ。

文化が違うとか、肌の色がとか、宗教がとか、資本主義社会とか、バカ言ってんじゃないよと思う。

僕は、先入観は解き放たなければいけないと思う。
とは言え、先入観てやつは気を抜くとすぐ支配しようとしてくる。忍者のように気づかれないように後ろから近づいてくる。「人は鏡」「狭い頭で考えている」ということを僕は忘れないようにしたい。