広報室が 行く  |  zenryu

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建築業界、インテリア業界にまで
ターゲットが拡がってきた。

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 商品開発室ではリビングルームの壁面収納家具に取り付けられる仏壇「コア」を開発していました。高さが52センチ、幅30〜40センチ、奥行き32〜37センチで価格は10万円代。これからの仏壇は小型化していくだろうという読みがありました。またマンション生活を始める人は一般的に若い世帯が多く、仏壇をまだ必要としない人がほとんどですが、都会ではマンションに永住する傾向が強まり、夫婦の一方が亡くなったり、実家の両親が死亡して仏壇を引き取ったりすることが増えてきています。こうした変化の影響を受けて、リビングでも違和感の少ない洋風の仏壇が好まれるようになってきました。以前のように従来型の仏壇をと、固執する人は少ないようです。
 仏壇に必要な最低限の要素を備えるだけにし、つまり本尊や位牌を置くスペース、須弥壇と背板、仏具もできるだけ小さくし、シンプルにデザインするのです。
 しかしこの業界から言えば、かなり思い切った試みでした。「座って拝めない」「仏壇の上にはモノを置いてはいけない」など批判が帰って来ることが簡単に予想できます。しかしこの商品は、そういった価値を超えてたところに存在するもので、広報室や営業部では建築家やリフォーム業界にアプローチすることを考えました。そこで建築通信新聞社を通じて、マンション建築で活躍されている瀬戸本淳建築家を紹介してもらい、瀬戸本氏と我が社の社長、開発室長が鼎談する企画を考えました。

2007年10月

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 事前に仏壇のルーツは「魂棚」であるという説明をすると、建築は心の棲み家です。どれだけ心を磨いて美しくするか、それが祈りであり、現代ではそれが貧粗になってきている、現代の建築にそう言った供養の空間をどう生かすかが課題です」と言われて快く引き受けてもらいました。
 集合住宅の場合、奥行きや幅を大きく取れる場合が少なく、最近ではニッチ的な空間、つまり玄関まわりや、廊下まわりにそういった空間があり、それを作るとお客様に大変喜ばれることがわかりました。
 以前、新入社員教育で会社案内パンフレットを作成する勉強会を実施したことがありますが、社員募集する場合の現代仏壇の競合先はどこかと質問したことがあります。パンフレット作るとき必ず考えなければならないからです。そこでは仏壇業界の最大手「はせがわ」や、もう少し幅を拡げて供養業界、家具業界といったような答えが返ってきました。果たしてそうでしょうか。会社案内のパンフレットというのは、就職説明会や学校を中心に配られます。そこでは一流企業のパンフレットが並びます。そんな中に現代仏壇のパンフレットが雑じるのです。一流企業と肩を並べられるものでなければならないのです。小さな器内では、いい人材が発掘できません。
 同じように現代仏壇の顧客層は、建築やインテリア業界にまで幅広く取り込まなければならなくなってきました。供養業界だけでは進歩が望めません。今後は、より幅広いスタンスで発想していかなければなりません。

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作成日:2009 年 04 月 25 日

  • 著者:zenryu
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