本のあつまる  |  mediaseven

 

本のあつまる
ところ
02幅允孝

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幅 允 孝
__________haba yoshitaka

BACH代表

国立新美術館ミュージアムショップの「スーベニアフロムトーキョー」や、東急ハンズ銀座店の「HANDS BOOKS」など、ショップにおける本のディレクションを行っている。ほか編集、執筆、ライブラリー制作、本棚制作、ラジオのパーソナリティなど、本周りのあらゆる分野で活動中。
www.bach-inc.com

本のあつまる
ところ
02幅允孝

 

  
 

当日、幅さんが話されたことの
ダイジェストです。

出版を取り巻く状況は暗くなっています。本は売れないし、本屋の数は減っています。それなのに出版点数は増えていて、本としての完成度は下がっています。
そんな状況のなかでとくに問題なのは、本との出会い方がよくないことだと幅さんは言います。本が多いこと、そして本の置かれ方が適切でないことで、自分でも気づかないうちに求めている本と出会うチャンスがなくなっているのだと。
そんななかで幅さんは、人と本が出会うような場所をもう一度つくりなおそうと挑んでいます。

やろうとしていることは、人と本が出会う場所をつくりなおすということ—

本にまつわる仕事をはじめた青山ブックセンターで、本が買われないこと、そして本屋に人が足を運ばないという現実を目の当たりにした幅さんは、だったら人のいるところに本が出ていけばいいんだと思うようになったのだと言います。

本屋に人が来なければ、人のいるところに本がでていくしかないだろう—

本屋が果たすべき役割は、知らない本と出会ってもらう場所であること—

その経験と思いの先に、TUTAYA TOKYO ROPPONGIがあります。テーマやコンセプトといった本の内容をもとに構成されたその本屋で幅さんが得たことは、本屋の役割を果たしたのではないかという実感だったそうです。

本屋さんって幸福な事故に誘発する場所にならなければいけない—

ほしいと分かっている本を買う場所であるAmazonが隆盛を極めるなかで本屋は、知ることの喜び—知っていることを確認するのではなく、知らない本に偶然出会って、その言葉やヴィジュアルにハマることで得られる興奮―を提供することだと幅さんは言います。だから、本屋は、「幸福な事故を誘発する場所」でなければならないのです。


●幅さんが本のディレクションをした書店●
○TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(前頁写真、右写真)
〒106-0032
東京都港区六本木6-11-1六本木ヒルズ六本木けやき坂通り
TEL:03-5775-1515
営業時間:7:00-翌4:00 無休

本と偶然に出会ってしまうような場所を、HANDS BOOKSといった本屋でも、千里リハビリテーション病院や広島の結婚式場に置かれたライブラリーでも、セレクトショップLOVELESSの本コーナーでもつくってきました。


●幅さんが本のディレクションをした書店●
○BOOK246(写真左) http://www.book246.com/
〒107-0062 東京都港区南青山1-2-6ラティス青山1F
TEL:03-5771-6899
営業時間:11:00-20:00 無休

人のいるところに本がでていくしかないだろうって思った—