littlemore BCCKS第一回写真集公募展 審査会ブック  |  littlemore

 
 
 
 
 
 
 
 
※このブックは、2008年8月8日〜10月27日に開催された
「littlemoreBCCKS第一回写真集公募展」http://littlemore.bccks.jp/
の最終審査会の模様をまとめたブックです。

 


 
 
アートディレクターの葛西薫、中島英樹、服部一成。写真家の宇壽山貴久子、梅佳代、大森克己、瀧本幹也。リトルモア代表の孫家邦、同編集者の大嶺洋子。そしてBCCKSのコンセプトプランナーでありグラフィックデザイナーの松本弦人。この多忙極まるメンバーが、『写真集公募展』という新しい公募展で未知の才能を見つけるために、11月某日、都内某所で開かれた最終審査会場に集まった。
各審査員には事前に、応募作品の中から「推薦10作品」と「強く推薦する2作品」を選出してもらっており、一票でも入った作品はこの日、審査員全員で再度見ることになっていた。 
出来る限り投票ではなく議論をベースとしたこの最終審査会、4時間にも及んだ白熱した議論を、是非ご堪能下さい。

 
 
 
littlemoreBCCKS第一回写真集公募展
 
4時間にも及んだ最終審査会の全貌!

 








※上記審査員名五十音順
※文中敬称略

 
 
審査会bcck

18:10 
 
審査会スタート

 
孫と松本の簡単な挨拶で始まった最終審査会。
推薦票の入った41作品を見はじめると
すぐさまディスカッションが始まった。

 
  本日はお忙しい中ありがとうございます。 この審査会は孫さんの「全員で話し合ってやらなおもろない」というワガママなひと言で決まりました。でもやはりこうして集まったほうがよかったなぁ、と、始まる前から思っています(笑)。宜しくお願いします。
  大賞はリトルモアから出版ということになっているんですけれども、地味だとか、売り物にならない、等はあまりお考えにならずに審査して頂ければと思います。泣きながら出版しますんで(笑)。
  すばらしい、涙の出版。
  ひとつ気になることがあるんですが、いい作品はそんなに気にならないんですけれども、ここ(BCCKSという仕組み)で見て面白い、ということで審査すればいいんですよね?
  まあ、とはいえ皆さん紙のプロなので、本になった時も想像して審査してもらえるかなーと思っています。
  なるほど。
  一枚一枚の評価ではなく、今回は「写真集」ということで応募しているので、編集も含め、写真集として評価して頂きたいなと思います。

松本:
 
 
 
 
 
孫:
 
 
 
 
葛西:
大森:
 
 
 
松本:
 
 
大森:
孫:

 
 
 
 
 
 
審査会には全審査員が参加した。

 
 
第一回写真集公募展

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑『anywhere and nowhere』
http://littlemore.bccks.jp/#B18325,P80628

↓『GOODBYE-TAMPOPO』
http://littlemore.bccks.jp/#B18601,P84007

 

  
  背景を知らないと分らないなぁ。
  外国人ですよね。
   詩はいい感じで面白かったですよ。思い出についての写真と言葉、という感じです。
  恐らく自分のまわりの人を写してるんですよね、アーカイヴフォトもあわせて。僕もこれ良いなぁと思ったんですが、ちょっと良く出来過ぎているようにも見えちゃった。
  僕も良いと思うなぁー。
 
 
 
   私はこれ、あとがき読んで泣いちゃいました。
  そうそう、文章もよかったんですよね。これは僕が票を入れたんですが、写真家じゃない写真の選び方が良いなと思った。大賞作品候補とは思わないけど、こういうのもあると誰でもアクセスできる感じが出ていいかなと思って。保育園が出来た経緯とか、昭和生まれからするとちょっとぐっとくるエピソードもあって。
  俺はストーリーが良過ぎて、写真が物足りなく感じた。
  うん、もっと写真もあるんだよねきっと。あと、30年前の写真、アーカイヴとしての写真の良さみたいなものはあると思う。今思い付いても出来ないじゃないですかこれは。

 
『anywhere and nowhere』
中島:
服部:
宇壽山:
 
大森:
 
 
 
中島:
 
 
『GOODBYE-TAMPOPO』
宇壽山:
 
大森:
 
 
 
 
 
 
松本:
 
大森:

 
作品上映開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
          ↑『瞬きするモデル』
          http://littlemore.bccks.jp/#B18492,P82465

          ↓『FREAK』
          http://littlemore.bccks.jp/#B16293,P55078

大森:
 
 
宇壽山: 
 
大森:
 
服部:
 
 
 
『瞬きするモデル』
大森:
 
服部:
 
大森:
 
 
 
 
 
『FREAK』
松本:
孫:

 
  あとは全然関係ないけど、今デジカメで撮ってるものが30年後はどう残っていくのか?とか考えたりもしますね。
   BCCKS上にアーカイヴとして残ってるんじゃないでしょうか。
  そうか、BCCKS上に残るか(笑)、色褪せずに。
  そうだね、色褪せないんだ。ちゃんとだんだん色褪せるソフトとか出て来そうだね(笑)。
 
 
 
  これは自分自身がモデルをしていて、それを撮ってるんだよね、ピンホールカメラで。
  モデルをしている20分間、長時間露光して撮影してる。
  描いてる人のポートレートは多分35mmで撮っていて。あと文章がとてもよくて、表現することの怖さを感じながら覚悟を持ってつくってるのがいいなと。
 
 
 
  これは入れざるを得ない感じだよね。
  これは知ってる奴けっこういて驚いてた。そうかーあいつはフリークなんやーって(笑)。
(一同笑)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑『いただきます って だれに言う?』
http://littlemore.bccks.jp/#B16407,P56459

↓『AO NATU』
http://littlemore.bccks.jp/#B17514,P71441

 
  でも、みんな票を入れてたけど特に強く推薦した人はひとりもいないね。
  まあ、そういう感じだね。
  編集とか文章とかも、しっかりしていて強者だなあとは思った。
 
 
 
  この長閑さに票を入れました。
  こういったローカルな情報がこの位のクオリティで形になるっていうのはBCCKSが目指していたところでもあって、強いなぁと。取材に行って撮れるものじゃない。
  等分の良さがあるよね、それ以上でも以下でも無いっていう。でも表紙と全然結びつかないのが残念ですね。
  特にこういうモニターの世界だと表紙って大事だからね。
 
 
 
  これ僕はすごく好きですね。大賞では無いんだけど、見れば見る程好きになる。モデルの子もいいし。
  これは表紙いいですよね。
  これはいいよねぇ。僕も入れました。
  葛西さんも入れたんだ!?
  なんか懐かしくて(笑)。

松本:
 
服部:
松本:
 
 
 
『いただきます って だれに言う?』 
葛西:
松本:
 
 
 
葛西:
 
 
中島: 
 
 
 
『AO NATU』
松本:
 
 
大森:
葛西:
松本:
葛西:

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
          ↑『peninsula』
          http://littlemore.bccks.jp/#B16015,P51903
 
          ↓『消えない』
          http://littlemore.bccks.jp/#B17725,P73372

 
  こんなことしてたんですか、葛西さん!(笑)
  俺、こういう思い出無いからなぁ…(笑)。
  髪の毛つまんでる写真、いいよね。
  二人の距離感がいいんですよね。
  モデルの女の子もいい。
  これは結構この微妙なツボを知ってる人が演出して撮ってるんじゃないかと思う。
  撮った人が18歳か50歳かでまた全然違うよね。
  出来れば同世代であってほしいよね。
  そうですね。
 
 
 
  これは時々グラフィックなものを撮っているところがあるでしょ、ピンクと緑の色とか、そのグラフィックが感情に「来る」感じがいいなと思った。
  俺はもーちょいって感じだった。
 
 
 
  これはページをまたいで写真が続いてるんだよね。
  僕もこれ良いと思ったんだけど、デザインが良い分逆に写真はどうなんだろう?って見ちゃいました。

服部:
 
中島:
大森:
葛西:
服部:
松本:
 
大森:
 
葛西:
大森:
 
 
『peninsula』
服部:
 
 
 
中島: 
 
 
『消えない』
服部:
 
大森:

 
  俺は写真もけっこういいものがあるって思ったよ。原美樹子が今だったらこんな感じかもとか思った。
  俺も票は入れてるんだけど、何か知っている感じがある。同じような作品が沢山あって、見慣れているから良く感じるという気がする。
   私は見てるとちょっと暗い気分になっちゃうんですよね。東京に来た時に感じる天気の曇った空気とか、湿気とかをすごく感じて、それは「わたしが嫌いな東京」なので、閉塞感を感じる。わざとらしさも気になります。
  でもまあそんな空気が逆にちゃんと写ってる、っていうことだよね。
  僕は人間の写っている写真がほとんど出て来ないっていうのが、いい意味でも悪い意味でも気になった。 
  でもすごく狙い過ぎな感じはある。

 
 
第一回写真集公募展

松本:
 
 
中島:
 
 
宇壽山:
 
 
 
 
松本:
 
大森:
 
 
中島:

 
 
審査会bcck