HOBO COUNTRY  |  take

再びの大地へ

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君が言った

まだ見たことのない大地を闊歩してやろう

僕が行った

僕らだけの世界を見つけてやろう

2台の自転車と2人の若者

僕らの目の前にあるのは

抱えきれない 大きな夢だった

拝啓大阪より    5
東京湾合流     9
いざ屈斜路湖へ   13
根室厚岸順路    15
苫小牧の別れ    19 
札幌へ       21
最北をめざせ    23 
オホーツクロード  25
北海道一周     27



           

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拝啓大阪より

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大学3年を迎えた1999年6月、大阪のせきまんから 
手紙が来た

たけちゃん
げんきか? 授業はしっかり出てるか?
俺は今スペイン語の授業に出とるわ
それにしても懐かしいな
高校のときの北アルプス登山
そして去年の北海道
思い出してたらまたうずうずしてきたわ
また行くか?またいこか?俺らの北海道

梅雨空の下あの広大などこまでも続く地平線を思い出し、その旅を決断するまでそう時間はかからなかった

学校への通学用に使っていた
ダイクマで買ったマウンテンバイク
大学の近くにカヌーの専門店があり
そこのマスターに頼んで中古の自転車用バッグも装着した。

旅に出るのは8月1日から
バイトを調節し、
毎日中央大学がある小高い山は自転車で登るように練習した。体力をつけないと。

せきまんは一足早くに大阪を出発 
アメフトで鍛えた体で西日を背に受けながら
一路東京湾を目指していた

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東京湾合流

朝4時半に東京都日野市を出発、一路東京湾を目指す。
朝の薄明るい町をひたすら進む。
昨日の時点でせきまんは大阪から愛知県岡崎市、そして箱根山のふもとまで丸2日でやってきていた。今日は朝から箱根超えをして東京まで来るという。

俺も負けていられない。国道をひたすら東京湾を目指して進む。朝8時半、東京都庁前を通る。信号待ち
たくさんのビジネスマンとすれ違う。
ああ、俺はこの人たちとまったく違う道をあるいている
なんだか少し晴れ晴れした気持ちになった。
昼の12時東京湾のフェリーターミナルでは真っ黒に焼けたせきまんに会うことができた 
さあ僕らの冒険はこれからだ!

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東京湾のフェリー乗り場
たくさんの大型トラックと積荷のコンテナーが並ぶ
その埠頭を自転車で縫うように進む
僕らの乗る北海道行きのフェリーはその一角から
乗り込むことができた

見るとライダー達の間に
自転車旅と思われる若者も
彼は自転車の付属のパーツをペットボトルで自作していた。前後車輪の泥除けもペットボトル

これからは20時間の長旅
寝るもよし、風呂に入るもよし、作戦をたてるもよし
釧路よ待っていろよ!

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フェリーの中では、せきまんは3回、俺は4回も風呂に入ってしまった。広くて快適な割りに人が少ないからついつい足が向かうのだ。
風呂に入って、寝て、お菓子やパンを食べて、海を見てすごす。これと言ってすることはないが穏やかな時間。
そうそう、去年の北海道1周ヒッチハイクの旅の時にお世話になった根室のNさん、旭川のSさんや中標津の兄ちゃんにも手紙を書いた。

丸一日かけて釧路に到着。早速近くの郵便局から手紙を投函した。もっと早くに出しておけばって?うんうん確かに、今回のたびの目的が去年のお礼参りだっていうこと忘れちゃいけない。 

いざ屈斜路湖へ

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釧路を出て次に到着したのは鶴居という町だった。ここは鶴の越冬地として世界的に有名なサンクチュアリがある。だから町の中の食堂から銭湯からなにからなにまで「鶴」あやかり。
こんなことでも面白くなってしまう。

霧の中を進むのはとても気持ちがいい。

せきまんが向かってくるところをパチリ。

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