さぬきかがり 手まり  |  kaori.kuroda

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さぬきかがり
手まり

讃岐かがり手まり

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讃岐かがり手まりは、讃岐三白(塩、砂糖、綿)のひとつ綿を生かし、草木染めで手染めした木綿糸を使ったかがり技法によって作られます。自然の植物から採った染料でしか出せない、落ち着いた色合いの暖かみのある毬は何年たっても飽きることがありません。
 讃岐かがり手まりは現在も芯材はモミガラを使い、木綿糸を巻き付けた土台毬に、手染めした草木染の木綿糸でかがる、一個一個心を込めて作り上げた美しく暖かい手まりです。

作り手が減り風前の灯火となっていた讃岐かがり手まりを香川県観音寺市の(故)荒木八重子が、昭和58年讃岐かがり手まり保存会を結成し、伝統の保存、再生に努め、昭和61年に県指定の伝統工芸士に認定された後は、後継者育成、伝統の技の継承に尽くしました。
 昭和62年には香川県の伝統工芸品に指定され、現在は平成18年伝統工芸士に認定された荒木永子が後を継ぎ、次の世代に讃岐かがり手まりの技法を伝えるため、多くの保存会の方々と活躍しています。

木綿の手まりは昔は全国にありましたが、今では残念ながら失われつつあります。
讃岐でも失われた技法を保存会が再現に成功して、香川県経営支援課の支援のもとに指定業者に指定され、讃岐に伝わる伝統文化の継承を目的として活動しています。

(▲ 讃岐かがり手まり保存会ホームページより転載
  http://www.sanuki-araki.jp/hozonkai/ )

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いちばんはじめに教わった菊かがり。いろいろな模様に応用できる、基本のかがり方だそうです。

菊かがり

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縁起の良い(おめでたい?)柄だそうです。

枡かがり

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麻の葉

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三羽亀甲と小菊

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三菱

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環つなぎ

コスモス

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香川に嫁いで三ヶ月目くらいに、この美しい工芸品を知ってから、わたしの生活に手まりは欠かせないものとなりました。

やさしくて温かみのある、素朴な木綿の風合いと、草木染めの控えめな色合い、緻密で繊細なかがり模様。どうしても手に入れたくて、教室に通い出しました。

どこかに修行しに行くつもりでいたのに、教室で伝統工芸士の先生から直接手ほどきを受けられることに感動しつつ、行ってみたらそのころはまだ年配の方が随分みえました。

現在は、生徒数も増え、若い方が半数かそれ以上かと思いますが、わたしが習い始めた三年くらい前は、人数も今ほどは多くなかったので、のんびり日のあたる縁側で先生を囲んで、みんなめいめい好きな色を並べて手まりをしているような(実際の教室はビルの一室なのですが)本当に癒しの時間をもらっていたなあと思います。

手まりを取り巻く環境はさまざま変化しましたが、讃岐かがり手まりを愛する気持ちに変わりはありません。本当に良いものが、本当に良いかたちのまま、次の世代へ続いていってくれることを願います。そしてその端の端の方に、わたしもそっとついていけたらなと思います。

拙い作品ばかりではありますが、讃岐かがり手まりをご存知の方もご存じない方も、楽しんでいただけましたら幸いです。

ごあいさつ

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巻きかがりに麻の葉

麻の葉の応用。たくさん糸を使うので、途中糸が切れないように注意します。

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