不思議な おサルのお話  |  SMARTIE

不思議な
おサルのお話

 

不思議な
おサルのお話

text | SMARTIE

不思議なおサルのお話

 サルがさつまいもを川で洗って食べているのが発見された。「サルが!洗って食べている!」発見した学者はびっくり仰天し、「僕が一番に発見したんだ!」と優越感いっぱい。さぁ、早速「学会」で発表だ。
 ・・と、思ったら、実は世界中のサルが、ある時点で突然に、川でさつまいもを洗い出していたことが分かったのである。ある地域限定ではない。世界中のサルが同時期にだ。
 サルが申し合わせたのだろうか?「今日が決行日だ!」と?それとも、「川で芋を洗う」というトレンドが世界中に普及したのか?
 結局、学会でもはっきりとした結論はでず、今でも「不思議なおサルのお話」として語られている。
 人間だっておサルだ。申し合わせもせず、世界中が同じことをもう始めているはずだ。それが何なのか言葉にはならない。でも感じている。ぼーっとしている時ほど、うずうずしてくるはずだ。そして私はある日突然行動する、「川でさつまいもを洗いたい」と。
そうやってあなたが、私が、何となーく「川でさつまいもを洗ってみたら」、オランダでも、イギリスでも、ブラジルでも、イラクでも、インドでも!
ガンジス川でさつまいもを洗う女性たちに報道陣のマイクが向けられる。「なぜ、あなたたちは急に川でさつまいもを洗うおうと思ったんですか?」「なぜって、ねぇ、洗ったらいいかなって思ってしまったの」
さつまいもから話を変えよう。
私は10代の時、「誰よりも憤っている」と思っていた。ところが、私が10代になるよりずっと前に、尾崎豊というロッカーがもっと憤っていて、歌まで歌って憤って、最後には死んでしまった。三島由紀夫という作家もとっても怒っていて、憤りの末に皆の前で切腹した。怒っている人なんて、歴史を振り返ればいっぱい居た。私たちもおサルなんだ。
ある一人の頭の中で浮かんだコトは、もう世界中の誰かが考えて、行動してしまっているコトだ、と考えた方がよさそうだ。
今の時代の学問も、ギリシャ時代の学者たちによって、ほとんど探求し尽くされていたというし、今の時代の発明品のほとんどは、500年以上前にレオナルド・ダ・ヴィンチのメモ帳に書かれていた。
私たちが考えていることは、「おサルが川でさつまいもでも洗おうか」ということと同じ程度なのかもしれない。そのちっちゃなアイディアの差が、大都市の中で何億とひしめきあっている。芋を川で洗う党。芋の皮をむく党。土付きのまま党。
「アイディアは無限にある」本当にそうなのか?・・私のどこかで、「YES」という答えが浮かんではいるが、根拠はない。たぶん、間違ってはいないだろう。そして、この答えは、世界中の人も、もう知っている。証明ができないだけで。
ミシシッピ川で最初にイモを洗ったサルは「真似してもいいからね」とご機嫌だ。多摩川で最初にイモを洗ったサルは「皆さんもいかがですか?」と薦める。
それと同時刻、アマゾン川の上流では山芋をごはんにかけて食べ始めたサルが居た。もう間もなく、世界中で発見されることになるだろう。

る。ぼーっとしている時ほど、うずうずしてくるはずだ。そして私はある日突然行動する、「川でさつまいもを洗いたい」と。
そうやってあなたが、私が、何となーく「川でさつまいもを洗ってみたら」、オランダでも、イギリスでも、ブラジルでも、イラクでも、インドでも!
ガンジス川でさつまいもを洗う女性たちに報道陣のマイクが向けられる。「なぜ、あなたたちは急に川でさつまいもを洗うおうと思ったんですか?」「なぜって、ねぇ、洗ったらいいかなって思ってしまったの」
さつまいもから話を変えよう。
私は10代の時、「誰よりも憤っている」と思っていた。ところが、私が10代になるよりずっと前に、尾崎豊というロッカーがもっと憤っていて、歌まで歌って憤って、最後には死んでしまった。三島由紀夫という作家もとっても怒って

界中の人も、もう知っている。証明ができないだけで。
ミシシッピ川で最初にイモを洗ったサルは「真似してもいいからね」とご機嫌だ。多摩川で最初にイモを洗ったサルは「皆さんもいかがですか?」と薦める。
それと同時刻、アマゾン川の上流では山芋をごはんにかけて食べ始めたサルが居た。もう間もなく、世界中で発見されることになるだろう。

不思議な
おサルのお話

text | SMARTIE

いて、憤りの末に皆の前で切腹した。怒っている人なんて、歴史を振り返ればいっぱい居た。私たちもおサルなんだ。
ある一人の頭の中で浮かんだコトは、もう世界中の誰かが考えて、行動してしまっているコトだ、と考えた方がよさそうだ。
今の時代の学問も、ギリシャ時代の学者たちによって、ほとんど探求し尽くされていたというし、今の時代の発明品のほとんどは、500年以上前にレオナルド・ダ・ヴィンチのメモ帳に書かれていた。
私たちが考えていることは、「おサルが川でさつまいもでも洗おうか」ということと同じ程度なのかもしれない。そのちっちゃなアイディアの差が、大都市の中で何億とひしめきあっている。芋を川で洗う党。芋の皮をむく党。土付きのまま党。
「アイディアは無限にある」本当にそうなのか?・・私のどこかで、「YES」という答えが浮かんではいるが、根拠はない。たぶん、間違ってはいないだろう。そして、この答えは、世界中の人も、もう知っている。証明ができないだけで。
ミシシッピ川で最初にイモを洗ったサルは「真似してもいいからね」とご機嫌だ。多摩川で最初にイモを洗ったサルは「皆さんもいかがですか?」と薦める。
それと同時刻、アマゾン川の上流では山芋をごはんにかけて食べ始めたサルが居た。もう間もなく、世界中で発見されることになるだろう。

 2006年の夏は「真夏日」が一ヶ月以上続く暑さだった。あんまり暑いから、クールビズとか始めてみた人たちも居た。どうせやるなら、西陣織かなんかの粋な浴衣を雪踏で着流してくれる人とか現れたら良かったのに。その雰囲気が厳粛じゃないというなら「作務衣」はどうだろう。皆お揃いの濃紺の作務衣。修行者たちと同じく気を引き締めていざ国会へ…ダメだ。そんな粋な人はそうそう政治家にはならないな。
 ところで、気象庁は最近、色々な言葉を駆使して、暑さの度合いを私たちに伝えようとしている。
前述した「真夏日」は最高気温が30℃以上の日のことをいう。初夏にしばしば使われる「夏日」、これは最高気温が25℃以上の日のことで、ビールの売上が一気に伸びる日だとのこと。
 しかし、今年2007年の夏は、この二語だけでは表現しきれないようだ。ついに登場!「真夏日」のも1つ上、「猛暑日」!これは最高気温が35℃以上の日のことを言うそうだが、今週はほとんど猛暑日という予報が出ている。「熱帯夜」、つまり夜の最低気温が25℃以上の日のこと。それがもう何日続いたか。
 2006年が「真夏日」の記録を更新。2007年より「猛暑日」の連続。今後のためか、新しく「酷暑日」(おそらく最高気温が40℃を超える日のことだろうが)という言葉が加わるらしい。「酷暑日」が続くようなことになれば、もう日本は温帯ではない。亜熱帯の国のお仲間入り、スコールも始まるってもんだ。
ところで、“うだる”とはどういう意味だ?うだるは漢字で「茹だる」とかくらしい。あぁその通りだ。「茹でられたように暑い」、それが日本の夏だと納得する。猛暑日が続く最近の中で、今日は特別暑かった!平屋二階建て、日本の夏に茹でられながら扇風機にあたり、何も考えない。
 ・・・そうだ、カレーに日を通しておかないと。ジャガイモが入ったカレーは腐り易い。だいたい、夏なんだからカレーには夏野菜を使った方がいいのではないだろうか。ズッキーニとか、ナスとか。
植物にも水をあげておかないと。今日のように日差しの強い日は、葉がダメになってしまう。春も遅くになって種を蒔いたイタリアンデイジーは、何か育てるのが難しい。そもそも、イタリアンデイジーって何だ?ラテンなデイジー。陽気でカラフルな色の花が秋頃咲いてくれると嬉しいな。シクラメンは先日、熱中症で枯れてしまった。
蚊取り線香が燃え尽きているじゃないか。蚊取り線香は、値段ははってもやはりキンチョウに限る。こんなに蚊取り線香を使うなら、ベタに陶器のブタの蚊遣りでも買おうか。蚊取り線香に扇風機が揃ったか。あ、後、団扇さえあれば日本の夏だな。よし、団扇、うちわ・・・っと。
徹夜で飲んできた妹はリビングのソファで大開脚しながら、夕方の今まで寝ている。娼婦だな。夏になると、若者は皆娼婦だ。前夜の酒が浸み出したような、べとっとした肌に陽炎が立って見える。粘着質な太股の内側、型紐のずるりと剥けた豊満な上半身。彼女の輪郭線までもが曖昧に見え始め、私の眼もついに今日の猛暑にやられたようだ。
今日みたいな日は、生活に気を取られながら、考えない。考えない。

不思議な
おサルのお話

2007年の夏

text | SMARTIE

表現しきれないようだ。ついに登場!「真夏日」のも1つ上、「猛暑日」!これは最高気温が35℃以上の日のことを言うそうだが、今週はほとんど猛暑日という予報が出ている。「熱帯夜」、つまり夜の最低気温が25℃以上の日のこと。それがもう何日続いたか。
 2006年が「真夏日」の記録を更新。2007年より「猛暑日」の連続。今後のためか、新しく「酷暑日」(おそらく最高気温が40℃を超える日のことだろうが)という言葉が加わるらしい。「酷暑日」が続くようなことになれば、もう日本は温帯ではない。亜熱帯の国のお仲間入り、スコールも始まるってもんだ。
ところで、“うだる”とはどういう意味だ?うだるは漢字で「茹だる」とかくらしい。あぁその通りだ。「茹でられたように暑い」、それが日本の夏だと納得する。猛暑日が続く最近の中で、今日は特別暑かった!平屋二階建て、日本の夏に茹でられながら扇風機にあたり、何も考えない。
 ・・・そうだ、カレーに日を通しておかないと。ジャガイモが入ったカレーは腐り易い。だいたい、夏なんだからカレーには夏野菜を使った方がいいのではないだろうか。ズッキーニとか、ナスとか。
植物にも水をあげておかないと。今日のように日差しの強い日は、葉がダメになってしまう。春も遅くになって種を蒔いたイタリアンデイジーは、何か育てるのが難しい。そもそも、イタリアンデイジーって何だ?ラテンなデイジー。陽気でカラフルな色の花が秋頃咲いてくれると嬉しいな。シクラメンは先日、熱中症で枯れてしまった。
蚊取り線香が燃え尽きているじゃないか。蚊取り線香は、値段ははってもやはりキンチョウに限る。こんなに蚊取り線香を使うなら、ベタに陶器のブタの蚊遣りでも買おうか。蚊取り線香に扇風機が揃ったか。あ、後、団扇さえあれば日本の夏だな。よし、団扇、うちわ・・・っと。
徹夜で飲んできた妹はリビングのソファで大開脚しながら、夕方の今まで寝ている。娼婦だな。夏になると、若者は皆娼婦だ。前夜の酒が浸み出したような、べとっとした肌に陽炎が立って見える。粘着質な太股の内側、型紐のずるりと剥けた豊満な上半身。彼女の輪郭線までもが曖昧に見え始め、私の眼もついに今日の猛暑にやられたようだ。
今日みたいな日は、生活に気を取られながら、考えない。考えない。

text | SMARTIE

・・っと。
徹夜で飲んできた妹はリビングのソファで大開脚しながら、夕方の今まで寝ている。娼婦だな。夏になると、若者は皆娼婦だ。前夜の酒が浸み出したような、べとっとした肌に陽炎が立って見える。粘着質な太股の内側、型紐のずるりと剥けた豊満な上半身。彼女の輪郭線までもが曖昧に見え始め、私の眼もついに今日の猛暑にやられたようだ。
今日みたいな日は、生活に気を取られながら、考えない。考えない。

の夏に茹でられながら扇風機にあたり、何も考えない。
 ・・・そうだ、カレーに日を通しておかないと。ジャガイモが入ったカレーは腐り易い。だいたい、夏なんだからカレーには夏野菜を使った方がいいのではないだろうか。ズッキーニとか、ナスとか。
植物にも水をあげておかないと。今日のように日差しの強い日は、葉がダメになってしまう。春も遅くになって種を蒔いたイタリアンデイジーは、何か育てるのが難しい。そもそも、イタリアンデイジーって何だ?ラテンなデイジー。陽気でカラフルな色の花が秋頃咲いてくれると嬉しいな。シクラメンは先日、熱中症で枯れてしまった。
蚊取り線香が燃え尽きているじゃないか。蚊取り線香は、値段ははってもやはりキンチョウに限る。こんなに蚊取り線香を使うなら、ベタに陶器のブタの蚊遣りでも買おうか。蚊取り線香に扇風機が揃ったか。あ、後、団扇さえあれば日本の夏だな。よし、団扇、うちわ・・・っと。
徹夜で飲んできた妹はリビングのソファで大開脚しながら、夕方の今まで寝ている。娼婦だな。夏になると、若者は皆娼婦だ。前夜の酒が浸み出したような、べとっとした肌に陽炎が立って見える。粘着質な太股の内側、型紐のずるりと剥けた豊満な上半身。彼女の輪郭線までもが曖昧に見え始め、私の眼もついに今日の猛暑にやられたようだ。
今日みたいな日は、生活に気を取られながら、考えない。考えない。

不思議な
おサルのお話

text | SMARTIE

備ででかけたお母さんの腰痛が心配だったし、犬が老いたことを実感した。(夕方起きた弟にはやや怒った。)車で向かった先にいる人たちの、体が冷えてないかが気になった。

 4年前の冬、雪が降って、とっても積もった年があった。妹と犬を連れて近所のお稲荷さんに初詣で。知らないおじいちゃんにお神酒を頂いて、消防署のおじさん達がどんと焼きをしてくれていて、静かな静かな時間を過ごした。
 その1年前だったか、お父さんと日光で年越し。東照宮で初詣で。その日も40年ぶりに元旦の日光に雪が降ったと町の人が騒いでいた。お父さんは元旦から氷で滑って坂を落ちてった。私は一緒に転ぶのが分かっていたから、わざと手をつながなかった。手をつないであげてたら、一緒に転んであげれたか、むしろ転ばなかったか。

 今年初雪に「あぁ、ゴミだぁ」と妹が言う。お父さんは雪舞う街中を車で向かいながら「なんて幻想的な皇居だろうね」と言う。お母さんは「完全防備ででかけなきゃ」とモコモコになって出かけていった。夕方に起きた弟は携帯口から「お姉ちゃん外見て!」と叫ぶ。(一応驚くふり。)
 私は何か思ったかなぁ、と思い返す。
犬は雪が冷たくて踏みたくないらしい。片足をあげて、すぐ家の中に戻してくれと言う。外でオシッコしてくれないので困った。
 私はたぶん、雪について何も思わなかった。豆蒔きと恵方巻の方が記憶に残った。雪に反応する皆を想った。雪はけっこうどうでも良かった。
「あぁ、ゴミだぁ」と口ずさむ妹の、コンクールの作品の心配をした。幻想的な皇居に感動するお父さんの、虫歯の痛みを心配した。完全防

今年の初雪に「あぁ、ゴミだぁ」と
妹が言う。

不思議な
おサルのお話

不思議な
おサルのお話

 中学生の時に行ったウィーンの従妹の家と、ウィーンのクリスマス。お豆腐が凍らないように冷蔵庫に入れた。凍らせたいものはベランダに出した。市庁舎で開催されている子供向けのクリスマスイベント。木製のストローでできたツリーのオーナメント。カウントダウンの時、上方から降ってきたシャンパンをかぶった妹が酔っ払っていて、シャワーを浴びても陽気だった。
 
 私は雪を見ていない。雪と雪の間で好きな人たちが喜んでいるのをいつも見とれている。
 雪自体はけっこうどうでも良かったりする。(2008/2/4)

text | SMARTIE

不思議な
おサルのお話

ビーがエグイのも分かる気がする。コリアの歴史が「怨」の感情を育んでる。今「怨」の矛先はジャパンに向いているようだけど、後々、どこへ行くか分からないわよ。」

洋子「確かに、韓国の「怨」は日本に向いてるね。でも、政治的にはいがみ合っているかもしれないけど、私たちお互いの文化に対しては渇望している。ちゃんと一目おいてるし。文化が政治や歴史の溝を埋めるわよ。あのねジェフ、今韓国の「怨」の矛先はアメリカにも向き始めているの知ってる?」

ジェフ「えー何で?僕たち何かしたかな? 僕たちアメリカ人は感情がクリアに現れるし、はっきりしているから、何か言いたいことあったら是非言ってほしいなぁ。はっきりしてる人って自信に溢れていてステキだよね。」
洋子「アメリカンには「察する」っていう思いやりみたいなのは美徳としないの?察して、言葉なく仕えるってのが、あんた達の好きなサムライ・スピリットの大原則よ。知ってた?」
ジェフ「ノー!何、サムライって喋らないの?文句とか、意見もしないの?黙って、察して、間違ったらどうするんだよ?」
洋子「ハラキリ。」
ジェフ「ノー!サムライ・スピリットってそんなんなの?ちょっと幻滅。」
洋子「幻滅するのはいいんだけどさ、とにかくアジアンはハイ・コンテキストな民族だから、べらべらおしゃべりなジェフみたいなのは苦手よ。はっきりしているのもどちらかと言えば苦手ね。濁らすくらいでちょうどいいのよ。」
ジェフ「そんなんだから、地味~に「恨」とか「怨」とかの感情が出て来るんだよ。ゆらーり現れて、さらーって命取ってっちゃうような。ジェイソンみたく、バサーっと殺っちゃえばいいのに。」
洋子「あんたの国はそれだから短気なのよね。人間白黒簡単につかんでしょーが。人間がグレーゾーンの想いに打ちひしがれている様が、青春とか、恋愛とか、運命とか、詩的なロマンチシズムを感じさせるのよ。アメリカンには全くないわね。」
ジェフ「詩的なんて暗い感じ。学校の国語の授業と聖書で充分。アメリカンは楽しい人生が好きだからね、エンターテインメントの本家なのよ。分かる?」
洋子「1つだけ、アメリカン特有の感情が分かったわ。」
ジェフ「そうなの?すごいじゃん。何?」
洋子「差別よ。ほかは私たちと一緒じゃない?。」
ジェフ「差別?それって感情なの?」

text | SMARTIE

ジェフと洋子

ジェフ「洋子のカントリー、ジャパンは「喜怒哀楽」って4つの感情がベースなのね。ジャパニーズが作るホラームービーを観ていたら、「恨」とかいう感情をプラスしてもいいかもしれないなと思うよ。」

洋子「あぁ、怨念のこと?それホラームービーの観すぎよ。怨念を持って現れるのは幽霊だもの。生きている時には成し遂げられない感情なんだし、幽霊にとっては「怒」の類なんじゃない?」

ジェフ「レザーフェイスが「怒」って感じで、幽霊は違うわ。OIWAとかは「怒」じゃなくてさ、やっぱり「恨」って感じ。アジアンはこの感情持ってるから恐いんだよね。ほら、隣にあるコリアには「喜怒哀楽」のほかに「怨」という感情が入るらしいじゃない。コリアンムー

不思議な
おサルのお話

text | SMARTIE

「怨」とかの感情が出て来るんだよ。ゆらーり現れて、さらーって命取ってっちゃうような。ジェイソンみたく、バサーっと殺っちゃえばいいのに。」

洋子「人間、白黒簡単につかんでしょーが。人間がグレーゾーンの想いに打ちひしがれている様が、青春とか、恋愛とか、運命とか、詩的なロマンチシズムを感じさせるのよ。」

ジェフ「詩的なんて暗い感じ。聖書で充分。アメリカンは楽しい人生が好きだからね、エンターテインメントの本家なのよ。分かる?」

洋子「アメリカン特有の感情が分かったわ。」

ジェフ「そうなの?すごいじゃん。何?」

洋子「「差別」よ。」

ジェフ「差別?それって感情なの?」

洋子「アメリカンは「察する」っていう思いやりみたいなのは美徳としないの?察して言葉なく仕えるってのが、あんた達の好きなサムライ・スピリットの大原則よ。知ってた?」

ジェフ「ノー!何、サムライって喋らないの?文句とか、意見もしないの?黙って、察して、間違ったらどうするんだよ?」

洋子「ハラキリ。」

ジェフ「ノー!サムライ・スピリットってそんなんなの?ちょっと幻滅。」

洋子「幻滅するのはいいんだけどさ、とにかくアジアンはハイ・コンテキストな民族だから、べらべらおしゃべりなジェフみたいなのは苦手よ。はっきりしているのもどちらかと言えば苦手ね。濁らすくらいでちょうどいいのよ。」

ジェフ「そんなんだから、地味~に「恨」とか「怨」とかの感情が出て来るんだよ。ゆらーり現れて、さらーって命取ってっちゃうような。ジェイソンみたく、バサーっと殺っちゃえばいいのに。」
洋子「あんたの国はそれだから短気なのよね。人間白黒簡単につかんでしょーが。人間がグレーゾーンの想いに打ちひしがれている様が、青春とか、恋愛とか、運命とか、詩的なロマンチシズムを感じさせるのよ。アメリカンには全くないわね。」
ジェフ「詩的なんて暗い感じ。学校の国語の授業と聖書で充分。アメリカンは楽しい人生が好きだからね、エンターテインメントの本家なのよ。分かる?」
洋子「1つだけ、アメリカン特有の感情が分かったわ。」
ジェフ「そうなの?すごいじゃん。何?」
洋子「差別よ。ほかは私たちと一緒じゃない?。」
ジェフ「差別?それって感情なの?」

photo | SMARTIE

不思議な
おサルのお話
  • 著者:SMARTIE
作 成 日:2008 年 07月 25日
発   行:SMARTIE
BSBN 1-01-00015670
ブックフォーマット:#321

photo |

不思議な
おサルのお話