出版 前夜  |  higumania

 
 

出版
前夜


01

29

この初夏、ヒグマニアが本になりました。タイトルは「ヒグマニア 黒猫ヒグマのゆかいな毎日」です。

ヒグマニアは、2001年1月21日に産声をあげた不思議延々ゆるゆるプロジェクト。このまえがきを書いたのが2008年4月29日であることを考えると、思えば遠くにきたもんだ感満載でございます。
このBCCKS「出版前夜」は、ヒグマニアが本になるまでのドキュメントです。書籍のまえがきスペースがとても小さく、書ききれなかったのでこの場をお借りしました。著者の長めのまえがきとしてお楽しみいたただければ幸いです。

あ、そもそもヒグマニアってなによ?という方には、
 オールドヒグマニア  http://higumania.org/
 ヒグマニア・ブログ版 http://higumania.jugem.jp/
をごらんになってください。

※ヒグマボンは以下のウェブサイトでお求めになれます。
 セブンアンドワイ
 http://www.7andy.jp/books/detail/?accd=R0344445
 Amazon
 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4757215096/

まえがき

2008.4.28
01:29

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前夜


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「鬼のパンツの椅子」と呼ばれている
ヒグマニアで大活躍の赤と緑の椅子。
鬼はこんな陽気な色のパンツを穿かないと思うのですが…

すわり心地はいいですよ。

もくじ

 

まえがき

ヒグマニア事業部のなれそめ
本を出そうぜ、出そうぜ本を
ヒグマニア事業部と旅の仲間
本を作るうえでの諸々
配本前夜

あとがき
著者略歴

2008.5.30
16:41

28

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前夜


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ヒグマボンの選にもれた名作、「政見放送の時間です」

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2008.4.29
17:03

ヒグマニア事業部は、ヒグマという野趣あふれる生き物の名前をつけられた黒い猫と、その飼い主兼カメラマンのカサ、二人の思惑そっちのけのキャプションをつけるスガ、この3人で構成されています。

この文章を書いている私がスガです。ヒグマニア事業では主にテキストまわりを担当しています。本業はホームページ屋さんです。

ヒグマを飼っているのがカサイさん。ここでは「カサ」と呼ぶことにします。ヒグマ社長のお姿を撮影し、そのヒグマを引き立てるための家具を買い揃え、お部屋のあらゆる箇所でヒグマと撮りつくした後、新たなロケーションを求め、うっかり引越ししちゃったりしてます。職業はデザイナー。

まず、このヒグマニアを語る前に、そもそも黒猫に「ヒグマ」という名前をつけたセンスに脱帽したくなります。真っ黒に見えるヒグマの毛並みは、実は濃い茶褐色で、確かに知床の王者・羆の毛並によく似ています。
この黒猫の名前がたとえば「クロちゃん」「クロのすけ」「クロ小ダイル・ダンディー」といった名前では決してうまくいかなかったことでしょう。というわけで、ヒグマという素敵な名前をつけた人に感謝。

ヒグマニア事業部のなれそめ-1

ベストセラーパクリシリーズから
「ヒグマニ屋はなぜつぶれないのか」

 

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前夜


そのヒグマは1990年代、都内の某デザイン事務所でカサイさんと出会いました。某デザイン事務所の名前を、仮にヒグ・ブルネイとしておきます。
彼女はそこで数年働き、怖い管理職の役職も立派に果たし、ヒグ・ブルネイ社であらゆることをやりつくし、さて独立しようというときに退職金代わりにヒグマを引き取ったのです。これはひとつの転機という名の奇跡。そしてカサイさんとヒグマの愛ある暮らしが始まったわけです。

次にキャプションをつけるスガ。カサイさんとスガの出会いは2000年9月、なんとヒグ・ブルネイを退社して数ヶ月後の話。某アベワナ・タニさん主催のビール飲み大会で二人は出会いました。恐る恐るメール交換したのち、二人のつきあいは始まり、この出会いから四ヵ月後、ヒグマニアがうっかりスタートしてしまうのです。
その経緯は以下の通り。

1.カサイさんが私にヒグマの写真を自慢気に送ってきた
2.私が、勝手にキャプションをつけて
  プロバイダのアカウントスペースにアップした。
3.それを見たカサイさんが吹き出した
4.ヒグマニアが発足した

その第一話がこちら→、2001年1月21日の話です。

2008.5.1
01:16

26

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ヒグマニア事業部のなれそめ-2

 

第一のキャプションは、「双子」

そうこうしているうちに、このウェブサイト(当時はホームページといっていたかもしれない)の名前はどうするかという話になり、デザイナーのカサイさんが本領を発揮してヒグマロゴ第一弾を送ってきました。それが2001年2月23日、ホームページ「ヒグマニア」らしきもののスタートからわずか一ヶ月のうちに、二人と一匹の人生を左右するプロジェクトが始まったわけです、なんとなくと。その後の事業部の歴史は以下の通り。

・2002年11月~12月
ヒグマニアの内容をまとめたカレンダー「ヒグマリオン2003」を企画・設計・印刷・アセンブル・集金・発売!なにしろはじめてのことだらけでいろいろと泣く羽目に。ちなみに命名は大岡さんことおかちん。

・2003年夏
テダラ・ヤツカ画伯の手によるヒグマのイラストを大胆に配置したヒグマTシャツ「ヒグT」を発売。サイズやデザインを細分化しすぎたため、発送時期に泣く羽目に。

・2003年10月~12月
前年の教訓を生かしてちょいと早めにヒグマリオン2003の制作を開始するものの、注文数が3倍増したためやっぱり泣く羽目に。

2008.5.12
22:37

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ヒグマニア事業部のなれそめ-3

 

2008.5.12
22:30

・2004年10月~12月
ヒグマリオン2005の制作・販売。二年連続の教訓を生かして万全の体勢で臨むも、やっぱり注文数が増えてまた泣く羽目に。数あるヒグマリオンの中でも完成度の高いものが出来上がり、気力体力ともに充実した一年でした。

・2005年冬
ヒグマリオン2006を制作しようともくろむも、お互いなかなか時間がとれず、ヒグマリオン制作は断念する。

・2006年夏
餅月あんこ先生の手によるイラストをもとに、日本橋堀留町の戸田屋商店で手ぬぐいを制作、ネットで販売。しかし仕入れの消費税をカウントし忘れて定価設定したため、やっぱりまた泣く羽目に。しかし大変よいてぬぐいで満足のいくものになりました。まだ版が残っているはずです。

・2006年9月~12月
ヒグマリオン2007を制作・販売。今回は欲張って、卓上式と壁掛け版の2種類を制作。デザインのカサイさん、さぞかし大変だったことでしょう。ヒグマも撮影慣れしてきてモデルっぷりにも磨きがかかり、写真もキャプションも円熟味を増したシリーズ。

ヒグマリオン2008の制作は諸事情あったので見送り、そんな感じで2008年春にいたります。

 

ヒグマニア事業部のなれそめ-4

これがヒグマ語録を集めた「ヒグマリオン」。
卓上版と壁掛け版が一緒に撮影された貴重な一枚。

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前夜


24

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2008.5.16
21:59

かようなグッズ制作および販売といった作業は、フリーで仕事している二人なので、タイミングによってはかなりの負荷がかかり、たまに険悪な空気が漂うことも。また二人とも計算が大変苦手なため、売れる数の割りに報われるものが少なく「これはいったいどうしたことかね、りえきという言葉を知っているのかね」とヒグマ社長に叱られる始末。おかしいなぁ、ヒグマグッズの売り上げで豪遊するはずだったのに、実際はヒグマ社長の餌が若干向上したのみ。これでは遺憾と何か方策を考えようとしていたところ「出版かなぁ…」の一言が二人の頭に浮かぶ。

しかしいきなり出版といっても、どうしたらいいのかわからない。企画書らしい企画書を書いたこともない私たち、手探りでそれらしきものをつくり、ヒグマニアを知らない人たちに手っ取り早く理解していただくために、自分たちのお気に入りヒグマニアセレクションをつくりそれを企画書に添付することに。この企画書セットが出来上がり、出版社にクライアントが多いカサイさんが数社にコンタクトをとってくれることになりました。

それが、2008年2月4日の夜のことじゃった。

本を出そうぜ、出そうぜ本を 1

ザブングルのジロンの瞳にそっくりな、ヒグマ統括事業部長

 

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本を出そうぜ、出そうぜ本を 2

打診した会社のうちA社が興味を持ってくださり、その週のうちにその会社までプレゼンに。自分が原稿を持ち込むかたちで出版社に行くのは生涯でこれが初めてで、新人漫画家さんの気分でした。編集者になにか言われたら、「あ、私はまだ本気出してないだけなんで」と嘯いてその場をごまかそうとまでココロに決めたりもした。
しかし、実際はそんなやりとりはなく、担当してくださった男性は興味のなさそうな顔で淡々と「うーん、面白いんじゃないでしょうか」となんともわかりかねる反応をされる。言葉の接ぎ穂を探したようにしてでてきた言葉は「とりあえず会議にかけてみますよ」という一言。15分くらいで淡々とプレゼンは終了し、物足りなさを残しつつもその場にいつづけるわけにもいかないのでさくさくと退散。

カサイさんは「あの男性はああいう方だから」とほがらかに教えてくれたけれど、正直いって私は、これは無理だと思いましたよ。

それが2月7日の夕方のことでした。

猫の耳ではないですね、このカタチ。

 

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22

2008.5.16
22:09