ブック情報

F L A T

marginal
marginal
2008.09.29
2008.09.30

ブックの説明

 夜の通勤電車の、ガタゴトと動く車中、車窓に車内の様子が映し出されている。そして、その向こうにやけいが見える。ガラスクロスする情景を見ながら、不思議な感慨に耽った事を思い出す。当時、画家を目指していた私は、それをカンバスに表現できないだろうかと、ふと考えたが、その困難さに気付き、すぐやりすごした経験がある。今、写真と向き合っている途中、街を撮影していて見出した一コマに、当時を追憶するものを見出し、カメラの目が、果たしてどのくらい、その当時の感覚を再現するか、試行錯誤で撮り貯めたものがこの写真集が出来上がった経緯です。先の見えない情報社会の中にあって、この街は静かに佇んでいた。無くしかけている、思いやりや、良心、愛、という写真表現のノスタルジックな映像言語と、誰も見向きもしなかった新しさがこの写真集の中にはあると確信したのは、一連の撮影を終えスライドショーで作品を確かめていた時だった。私たちはどこへ行くのだろう。そんな疑問が、この写真群の表層から立ち上がってきて、つぎの撮影の方向を指し示してきた。

ブログパーツはこちら

このページへのリンクURL

最近書かれた書評

様々な
ジャンルの
bcckCenter
はこちら

  • BCCKSの殿堂